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リールの加工

リールの加工を開始しております。

 

最初の工程は円盤状の板材の両面の端面仕上げ加工を行い板厚を調整します。

次にセンター穴加工を行いセンター穴基準で外径加工を行います。

そして必要に応じてセンター穴径を広げていきます。

 

今回材料としては、ジュラルミン、ブラス、ステンレスを準備しました。

 

まずはBuddy Reelから加工しているのですが、レイズドピラータイプリールでは最も特徴的なのはやはりフレームの突起形状だと思います。

 

 

 

フェイスプレートが収まる内側の加工を中ぐりバイトで加工し、外形は左仕上げバイトで加工していきます。

 

旋盤での加工が終わった後に加工面の研磨を行いツールマーク除去、鏡面加工を行います。

 

レイズドピラータイプリールのフレームの突起形状はこの状態からフライス加工で外形を整えていきます。

 

 

 

 

せっかく研磨した大部分はフライス加工で不必要な部分となってしまうのですが、旋盤にクランプした状態で研磨加工できるのでまだ楽です。

 

問題はフライスで外形加工を行った後です。この状態でやっと特徴的な形状となるのですが、それと同時に旋盤での研磨は

出来なくなり、フライスで切削加工した部位は手研磨での地味な加工になります。

 

いわゆるバーミンガムタイプのリールはフライス加工の必要がなく、旋盤で研磨加工もできますが、レイズドピラータイプはフライス盤での外形加工、手研磨による加工が追加されるためどうしても加工工数、作業時間がかかってしまい、価格的に高価なリールになってしまいますが、レイズドピラーリールが欲しくて欲しくて、やっと自分の手で加工できたときには嬉しくて嬉しくて!

 

自動機によってボタン一つで加工できるような高価な装置は持ち合わせておりません。

卓上旋盤、卓上フライス盤を駆使して一つ一つこの手で作り上げています。

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