Rootsは私が生まれ育った田舎で採集した女竹で作製したものです。

田舎では篠竹と呼んでいましたが、日本各地で呼び名が異なるようなので、女竹と言う総称で呼ぶことにしております。

トンキンケーンはパワーファイバーが太く、強いためティップアクションの高番手ロッドには最適な材料だと思います。

しかしながら中国からの輸入に頼った材料調達はなかなか思い通りのトンキンケーンに巡り合うことが少なくなり、また、環境の側面からも望ましい事ではありません。

日本は竹大国です。古くから竹を使った様々なモノづくりがなされており、自分の目で確かめた竹を自ら採集し、まさしく産地地消の竿づくりをするのもこれからの時代には適合していると思います。

女竹はパワーファイバーが細かく密集しているため、粘りのあるアクションになり低番手のロッドを作製するとよくロッドの曲がる柔らかいアクションとなり、個人的に大好きなロッドになります。

また、竹の色合いも白く、美白で繊細な感じになるのもロッドの特性を表しているようです。

竹の特性的には低番手（＃４以下）のロッドに適しており、長さも7’6”までのロッドが望ましいと考えています。

Rootsのスタンダードロッドはあまり派手にせず、シンプルなロッドを目指しています。

アクション的にはいわゆるドライフライアクションで、初心者の方でも違和感なく使用することができると思います。

低番手の粘り強いアクションは釣り味も良く、また、トンキンケーンよりも持ち重りせず、軽快に釣りを楽しむことができると思います。