フライフィッシングとはこだわってこだわって楽しむもの。
貴方のリールはどこにこだわりがありますか?
バンブーロッドには小さなリールがよく似合います。
小さなリール、小さく見えるリール、同じスプールサイズでも、バーミンガムタイプと比較して小さく見えるレイズドピラータイプの両軸リールが大好きなので、両軸リール(特にレイズドピラータイプ)を主として作製しております。
また、同じ形状でも材質が変わると雰囲気がガラッと変わります。
ブラスをうまく取り入れたり、エボナイトのフェイスプレートをカリンに変えたり、ハンドルノブの色を変えてみたり、リールフットを波型にしてみたりと、色んなオプションを多数準備しておりますので、自分のお気に入りをチョイスしてOnly One Reelを作り上げてみませんか?
レイズドピラータイプのクラッシックリールは
外観で特徴を出すのは難しく、特徴を出さずにデザインをまねるだけでも十分なのですが、あえて言うなら、エボナイトのフェイスプレートにクリック固定用のネジなどが露出せず、シンプルなところだと思います。
シンプルな構造と昔ながらのエボナイトは非常にバランスが良く、いい雰囲気を醸し出しています。
最近はこのような構成のリールを手に入れることが非常に困難になってきており、老舗メーカーがどんどん消えて行っています。
私はこのクラッシックタイプのリールを持つ喜び、使用する喜び、トラウトと一緒に写真に収める喜びを皆さんと共有できるようにするため、大好きなレイズドピラーリールを作っています。
メカ的な特徴はクリック機構で、バネによりボールをギアに押し付ける構造のクリック機構となっており、カリカリと大きな音のするリールとは一味違う感触と音色です。
ノッチ数(クリックのステップ数)は36ノッチで、通常リールの30ノッチ程度よりも細かい分割しています。
これによりバックラッシュが小さく小気味いい回転を作り出しています。
一番の特徴はこの磨き込まれた輝き! です。
一つ一つ丁寧に磨き込まれた金属は機械加工だけで作り上げられた大量生産品とは異なり、金属でありながらも優しく、温かい印象さえ与えてくれます。
これは人の手によって磨かれることにより、僅かにエッジが研磨されたり、直線部分に僅かにRが付いたりすることによって生まれてくるものではないかと考えております。
レイズドピラータイプのリールはのその形状的な制約により旋盤に固定した状態で研磨加工を行うことができません。
従いまして自らの手で時間をかけて研磨を行っており、どのリールも愛着のあるものとなっております。
この手間暇かけたプロセスを経て製造されるリールは価格的に海外での大量生産品とは比べ物にならないほど高価なものになってしまいますが、手にする喜びはひとしおで、きっとこれからのフライフィッシング人生を豊かなものにしてくれると信じております。