2020年10月よりFurled Leaderの価格改定を行います。
税抜き価格での表示となります。
送料は84円(郵送)となります。
皆さんはファールドリーダーを使っていますか?
私は20年位はファールドリーダーを使って釣りをしています。
ファールドリーダーは、直訳すると捩じったリーダーのことで、1本の糸を何本かにまとめ、本数を何段階かに調整することで、テーパーを形成したものです。
現在のナイロン製ノットレスリーダーができるはるか以前には、馬のしっぽの毛を利用してファールドリーダーを作っていたようです。
Furled Leaderの最大の特徴はナイロンリーダーに比べ、巻き癖がないことだと思います。
ナイロンリーダーでは巻き癖のため、プレゼンテーションして最後にフライがターンオーバーし、いいポイントに着水する寸前に巻き癖に引っ張られ、意図しないところへ着水した経験はありませんか?
また、キャスティングによりフライラインに蓄えられたパワーはリーダーに伝わり徐々に減衰しながらティペット、フライへと伝達されますが、リーダーに巻き癖があると、パワーロスが多くなり、フライラインのパワーがリーダーの巻き癖部分で減衰するためティペットまで十分なパワーを伝達させることができなくなり、フライをきっちりターンオーバーさせるパワーが足りなくなる場合があります。
Furled Leaderは巻き癖がないため蓄えられたパワーを最小限の減衰でティペット、フライへと伝達させることができます。
(ただし、構成材料によるパワーの伝達のみを考えた場合の伝達ロスはFurled Leader材料>ナイロンとなります)
また、巻き癖がないためFurled Leader自体がティペットと同じような振る舞いをするため、ロングティペットでなくてもナチュラルドリフトさせることができ、システム全体が短いためアキュラシーは向上し、ナチュラルドリフトするためトラウトの反応も良くなります。
Furled Leaderは2インチ毎にテーパーを調整することが可能で、~9.5feetまでのFurled Leaderを作製することが可能です。
Teper
テーパーは、糸の本数をどの位置で変化させるかによって調整します。
5step:糸の本数を10⇒8・・2と5段階に調整したものです。
9step:糸の本数を10⇒9・・2と9段階に調整したものです。
Step数が細かいほど滑らかなテーパーになり、フライラインの生み出す推進力のロスを低減できると考えております。
Length
リーダーの長さです。
6.5ft、8ft、9.5ftの3種類を用意しておりますので、自分に合った長さを見つけ出してください。現状では、9.5ftまでの長さを作製できます。
私自身色んな長さのFurled Leaderを使用してきましたが、それぞれに特徴があります。
9.5f : リーダーに長さがあるのでフライラインの減衰状態が理想的だと思います。
8f :ナイロンリーダーを使用している人がFurled Leaderを初めて使う場合でも長さ的な違いを感じにくいと思います。
6.5f :フライラインのパワーの減衰が小さく、ティペットにパワーが伝達されやすいので、ティペット長さを調整して、自分の気持ちいいティペット長さを見つけると非常に扱いやすいと思います。
私は最近6.5fのFurled Leaderに5Xのティペットを2f程度足して、その先に6Xティペットを5f程度を足して全長13.5f位のシステムで釣りをしています。
テーパーについては、2インチ毎にテーパーを調整することが可能ですので、希望があれば、貴方のオリジナルテーパーを作製することも出来ます!
ご希望がある場合はe-mailにてご連絡ください。
糸
本ファールドリーダーは、ポリエステル繊維を使用してます。使用時にはフロータント(液体よりも、固形、ゲル状がおすすめ)を塗布して下さい。
フライラインとの接続方法
ファールドリーダーは先端部(細い側)と後端部(太い側)ともにループ(ちちわ)形状になっておりますので、フライライン側にもループを作製し、ループtoループで接続することをお勧めいたします。
ティペットとの接続方法
ファールドリーダーは先端部(細い側)のループにティペットより一番手大きなティペットを約1~2ftほどループtoループで接続し、エクステンドティペット(Extend Tipet)とします。その先にご希望長さのティペットを接続してご使用ください。これは、ティペット交換時にファールドリーダーのループを傷めないためです。
Furled Leaderの悪い点を説明しているサイトは少ないと思いますので、ここからは敢えて悪い点を説明していきたいと思います。
・Furled Leaderのフロータントの効き目が長続きせず、フライにフロータントを塗布するタイミングでFurled Leaderにもフロータントを塗布するようにしたほうが良いです。
・フライチェンジ時にロッドの振動により、Furled Leaderがロッドに巻き付きます。
これは伝達ロスが少ない証拠でもあるのですが、ロッドに巻き付くとイラつきます。
・雨の日はFurled Leaderが乾燥せず、フロータントの効き目がさらに良くない。
また、ロッドにFurled Leaderがへばり付いて、イラつきます。
・クモの巣の多い場所でに使用はお勧めしません。
クモの糸がFurled Leaderから抜けないので、これもイラつきます。
・Furled Leader部分にウインドノットができると解きにくい。
ニードルがあればやりやすい。
とにかくウインドノットができたらすぐにニードルで解いてしまわないと固く締まってしまいます。
総合すると、天気のいい日にクモのいない場所での使用をお勧めいたします。
最後に
きれいにターンオーバーするので、ゆっくりとプレゼンテーションしましょう。