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花梨 Reel Full Cover

リールのフルカバーの第2弾として花梨の瘤材でフルカバーを加工してみました。

もちろん花梨のフェイスプレートのリール用として!

 

木材の場合は木目によって強度が異なったり、加工時のバリの発生があったりして使用しにくい場合があるんですが、瘤材は木目がランダムになっており、どの方向でも加工性が安定しており、機械加工はしやすい材料です。

 

リールのフレームの輪郭形状に合わせて座グリ加工を行い、サンドペーパーで研磨してウレタン塗料を重ね塗りしたら完成です。

 

こう書くと簡単そうに思えるのですが、実際はなかなか大変な作業を伴うのです。

特にウレタン塗装は木目によく染み込む部位や染み込まない部位があり、シーラーで下処理してもなかなかうまくいかなかったり、塗装が裏面に回り込むとリールフレームが上手く嵌らなかったりと

苦労もあるのです。

 

 

でも苦労して加工を行い、取り付けてみるとやはり想像していたように高級感があり中々の見栄えです。

 

花梨カバーを取り付けると一気に雰囲気が変わります。

 

気になる点としては、板厚の薄い部分の強度です。

少しの衝撃で破損する可能性もありますのでフルカバーすべてを花梨にするのではなく、一部に補強用として金属材料をサンドイッチしたりして見た目と強度を確保するようにバージョンアップさせたいと考えています。

 

それからカバーの脱落防止についてももう少しアイデアを絞り出したいと思います。

簡単着脱可能で、脱落防止と相反する機能を盛り込むことが必要なので日々この機構について知恵を絞っています。

 

材料の違いによるバージョンはこれで確認できたので、デザインの新バージョンについてもチャレンジしていこうと思います。