· 

Trout Stand

少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年も、なにか面白いものにたどり着けるよう手を動かし続けたいと思っております。

 

今年の初仕事は1/2に思いついたトラウトスタンドです。写真のようにトラウトのおなかと背中に切れ込みを入れて、

合体させることでトラウトスタンドにしようというものです。

 

まずは適当に湾曲させたトラウトを描いてデータ化し、加工してみました。

合体は何ら問題なかったのですが、全体のバランス、特にリールを乗せた時の重量バランスが悪く、設計変更をする羽目に!

 

このトラウトスタンドは、まず参考となるイラストや写真をPCに取り込みます。

湾曲している角度が重要になるので、PCに取り込んだイラストや写真を胴体部分で2分割して、角度を変えてドッキングさせます。

次にCAD上で角度修正したイラストや写真をトレースする際に、ヒレフェチの私は自分好みのヒレ形状に修正しトレースします。

トレース後のトラウトに厚み付けを行い3D図面化し、おなかと背中に厚み付けに応じた幅の切れ込みを入れれば完成です。

ですから、参考にするイラストや写真はありますが、そのものを使用するのではなく、そこに自分なりのオリジナルをミックスして

いるのです。

今度はかなり角度を修正してみました。

前回のはリールを搭載するとリールが脱落するほど重量バランスが悪かったので大雑把に角度修正を実施。

ちょっと切り込み部分のスタイルが良くありませんが、まずはこの形状で再スタートです。

 

合体させて、リールを載せると今回もバランスが悪く、これではトラウトの角度だけでは修正しきれないことが判明しました。

 

しかし、リールを搭載する際にテール側を下にするとバランスが悪かったのですが、頭側を下にすればバランス的に問題ないことがわかり、トラウトスタンドはこの方向で使用することで決着。

 

あとは、全体的なプロポーションと材質と、板厚を再検討してイベント時のリールスタンドとして利用したいと考えております。

リールを搭載するとこんな感じです。あまり目立たないスタンド部分ですがこんな遊び心がある作品もお気に入りになりました。

 

リール展示は昨年リールスタンドを作製し、立体展示は出来るようになったので、個別展示にこのトラウトスタンドを利用したいと考えております。