以前、Medalistのリールフットを購入指定だたいた方とのやり取りで、ラチェットカバーがあったらいいとお話を頂いておりました。
なかなか時間が取れず、放置状態となっていましたが、忘れていたわけではありませんでした。
時間が取れたので、ノーマルのプラスチックのラチェットカバーを参考に図面化を行い、加工してみました。
裏面の肉抜き部分などは結構細かな加工が必要となっており、Φ1.0mmのエンドミルでの加工を行ないました。
この1mmのエンドミルがなかなか曲者で、少しでも負荷がかかるとポキッと折れてしまうのです。
なので切り込み深さ0.05mmずつ何度も何度もトレースしながら加工しなければなりません。
この肉抜き加工だけでも70分の加工時間となってしまうのです。
Φ1.5mmのエンドミルで加工するのも検討したほうがよさそうです。
と言うことで、いきなり完成品となってしまっていますが、加工プロセスとしては、
①Φ20mmの材料を切り出し(写真はニッケルシルバー)厚さ3.8mmに仕上げる
②Φ1.0mmエンドミルで裏面の肉抜き加工を行なう
③外周の切り欠き部をφ2.0のエンドミルで加工する
④表面からネジの貫通穴と座グリ穴を加工する
⑤文字部分を加工する
⑥研磨加工
といったプロセスになります。
文字入れは先端角度15度のドリルビットで加工しています。
文字加工も0.05mmを2回で0.1mm深さになるように加工しています。
文字の加工時間は5分程度です。
TEXTで文字入力を行い、その文字部分を彫り込むようにしています。
したがって、写真の文字以外に、ご要望があれば他の文字で掘り込み可能です。
加工材料としては、ニッケルシルバー、真鍮、ジュラルミン等で加工可能です。
今回加工したニッケルシルバーで5.3gの重量となっておりました。
真鍮でもほぼ同じ重量になります。
ジュラルミンは、計算では1.7g程度になると思います。
まあ、この数gはあまり考えなくても良いかもしれませんが.....。
メダリストは黒とシルバーの組み合わせで構成されているのが大半なので、ニッケルシルバーを選ぶもよし、
差し色として真鍮を選択するもよし、お好みで選択可能です。
ラチェットカバーの表面が反射して判りづらいですが、綺麗です。
もう少し加工方法の見直しを行い、商品化していきたいと考えております。
価格は他社とほぼ同じを予定しておりますが、仕上がりは他社以上の仕上げ加工を行なっておりますので、
きっとご満足いただけると思います。
写真は研磨加工で、鏡面仕上げしておりますが、お好みの仕上げ加工で対応いたします。
と言うことで、要約いたしますと
Retro Rod&Reelでもうじきフルーガー メダリスト用のラチェットカバーを販売いたします。
材質:ニッケルシルバー、真鍮、ジュラルミン
文字加工:オーダー可能
仕上げ:お好みの仕上げ状態にいたします。
価格:他社と同等
正式価格が決まり次第発表させていただきます。