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選択と集中

最近はFly Boxを作ったり、フルーガーのラチェットカバー加工してみたりしておりました。

少し前は、マグネットリリーサー作っていました。

 

Retro Rod&Reelでは、フライフィッシングに関する小物を作ると宣言しておりますが、

今まで様々なGoodsを加工してきました。

 

イベント会場で出展者さんと会話すると、大概小物類を全部ひとりで加工していると言うと、すごいね!と言ってくれるのですが、中には、異なる意見の方々もおります。

 

自分の売りとは何かを見極めて、それを極めるほうが良いというのです。

確かにそれこそが、選択と集中なのです。

 

自分の売りを極めるのは素晴らしいことで、選択と集中も何ら反論するところはございません。

でも、自分の売りとは何か?

これが判っていないことが多いと思いませんか?

 

判らないから色々なことを手掛けて自分の売りを探している。

私の場合は、今この状態なんだと考えています。

自分の手でやらなければ、難しさも、面白さも判らないので、気になることはとにかくやってみて、技術の幅を広げていきたいと思っています。

 

色んな事を手掛けるとその分色んな事に時間がとられ、肝心なものを作る時間が無くなると言われると反論の余地もございません。

 

 

 

 

私は何故、集中せずに手広くやってるのでしょう?

前述のように色んな技術を吸収したいと言うのも大きな理由でしょう。

後は、面白そう!と思ってしまうと、作ってみたくなるのです。

 

例えばマグネットリリーサーを作りたいと考え始めたとすると、大きさ、マグネットサイズ、材料、加工プロセスを

考えるのが楽しいのです。

 

この部分の加工はどうしようか?とか、ここをもっと効率よく加工できないだろうかと考え、その解決案が浮かんでくるのが至福の時間に思えてくるんです。

 

それで、その工夫した加工プロセスは、後に他の加工をするときにこのプロセスを流用できたりするのです。

 

Fly BoxではP型ヒンジを他の加工物に応用するアイデアが次々と浮かんできて、次に時間が取れたらこれを加工したいというものが次から次へと出てくるんです。

 

私は独立、開業してから業務日誌みたいなのを付けているんですが、そこにはその日に加工した内容を記載したり、ちょっとしたアイデアを書いたり、これからやりたいこと、やらないといけないことなどを自由気ままに書いているんですが、そのノートには次にやりたいことがたくさん書かれています。

 

その中のアイデアの一つを披露したいと思いいます。

それは、ここ数年フライの世界で話題になったフッ素グリースです。

自転車用のグリースですが、フロータントとして使用できるというモノなんですが、そのグリースはサイズがΦ40mm程度、高さが22mm程度の容器で、蓋を回して外してグリースを塗ってふたを閉めるというものなのですが、この蓋は落下の危険性があるので、キャップが落ちない容器に入れ替えたいと思うのですが、せっかくならばこの容器をハンドメイドしようと考えております。

 

その容器にFly Boxで培ったP型ヒンジを応用して作ろうかと考えています。

 

このP型ヒンジの応用例としては他にもヒンジを利用する色んなものに応用できるのです。

他の応用例は割愛いたしますが、一つのアイデアから次々に展開するイメージを図面化して、具現化するプロセスが楽しいのです。

 

この楽しいことは一つの事を極めるよりも色んな事に手を出したほうがたくさんあると思うので、結局は自分が楽しいと思うことが多い方向に向かうのは自然な流れなのでしょう。

自分がこれは楽しいと思うものが世間で認められたらたまりませんよね!