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Check&Ring

Cap&Ring&Checkの加工依頼を随分以前に引き受けておりましたが、納期は急がないとのことだったので、後回しになっておりました。

そろそろやらなきゃまずいと思い立ち、加工準備を始めていたら、依頼主様より、加工の件どうなってる?

とのメールがあり、今まさに加工を開始するところでございます。と回答したのでした。

 

さて、φ20mmのニッケルシルバー棒を250mm程度に分割し、この状態で、まず表面の薄皮を除去加工していきます。

これは、丸棒の真円度を確保するためです。

こうしておくとチャックした時のワークの振れが小さく、センターを軽く押すだけで精度良くチャックができます。

 

この状態から、両端面に加工していきます。

まず、チェックの加工は5個の連続加工を行います。

ドリルでφ10mmの穴加工を行ない、中ぐりバイトで規定寸法まで広げます。

その後、外形加工、ローレット加工を行ない、再度中ぐりバイトで追加加工後に突っ切ります。

リングの加工は4個の連続加工をしています。

これは最初に外形加工を行ないます。

CNCプログラム加工なので、前準備をしっかり行っていれば、簡単に終了します。

 

次に溝内へのローレット加工を行ないます。

1mm幅の溝に1mm幅のローレットを押し付けて転写するのです。

 

簡単な作業なのですが、非常にバラツキのある工程なのです。

回転数、押し込み量等をパラメータにして条件出しを行ったのですが、加工バラツキがやっぱりあるんです。

ここでの歩留まり低下は落胆度が大きいので、慎重に作業してはいるのですが、まだ、コントロールできていない条件があるのだと思います。

 

ちなみに心配はローレットの転写が一定ピッチになっていない状態になります。

つまりワークとローレットの同期がとれていないというか、細かなピッチでローレットが入ってしまいます。

 

ここはまだまだ修行が必要なようです。

 

上手くいけばすこぶる気持ちのいい工程なんですけどね。

 

この後に中ぐり加工して個別に突っ切り加工すればリングの加工は完了です。

と言うことで突っ切り加工まで終了したチェックとリングです。

この後リングは規定幅に追加加工して、リールフットと接触する部分のR加工して、研磨していきます。

 

チェックの方は研磨加工に入ります。

 

キャップはまだ未加工なのです。

深穴の止め加工が必要なので、チェックやリングのように数個単位での連続加工が出来ないのが難点です。

 

また、このキャップにも溝内のローレット加工があるので、時間が掛かりますがまた明日から加工していこうと思っています。

何時間も旋盤に張り付いて作業をすると腰が痛くなるのですが、それを見越してと言うわけではないのですが、

11月からお風呂の後に腹筋40回をやっています。

効果は少しはあるようで、腰痛はありますが、腹筋の痛みのせいなのか、作業のせいなのか良くわからない状態なので、腰の痛みをだませているような感じです。

 

継続は力なり。1カ月で1200回、3カ月で3600回 この回数の腹筋をすれば、このワンパックのお腹に何らかの変化があると期待しつつやっています。

 

ハンドクラフト展の時には少しはお腹が凹んでいるかも!!