12月になり寒さも厳しくなってきました。
12/6(日)は大阪で行われたMeetup FlyFising Fans Osakaが開催されました。
Retro Rod&Reelも出展予定でしたが、大阪で数日前に非常事態宣言となり、通天閣と太陽の塔が赤色に染まる事態となり、
外出自粛要請が出ましたので、残念ですが、急遽出展を取りやめることにいたしました。
非常に残念ですが、メーカーとして何が正しいかを考えた結論です。
さて、私は、個人事業主として独立してから、毎日業務日誌というか、毎日やった作業内容を記録に残すということをやってきました。
この1年はどんな年だったのか振り返るには少し早いんですが、業務日誌を見返しておりました。
昨年の12/7から今年の12/7までの1年を振り返ると、本業をしていない日は35日
そのうち農作業等を行った日は19日 実質の休日は16日でした。
その休日の内訳は釣り8日 家族サービス3日 冠婚葬祭3日 発熱2日となっておりました。
農業は丸一日作業した日のみを計上しており、半日だったり、数時間の作業は計上しておりません。
なかなかハードと言うか、会社だったら完全なBlack企業です。(笑)
この1年の作業としては新しく作製したものが3つありました。
まず1つはWスタッカーです。
内径10mmと8mmのパイプが2重構造となったスタッカーです。
これはパイプ部分が上手く重なるように設計、試作を繰り返して完成いたしました。
材料もパイプ部分や本体はニッケルシルバーで加工しており、本体の外周部分は花梨の瘤材で加工しております。
この組み合わせは中々素晴らしいと自画自賛しております。
非常に加工に手間がかかりますがその割に価格は5700円(税抜き)と抑えており、コストパフォーマンスに優れた逸品だと思っております。
2つ目はFly Boxです。
大きな特徴は開閉のヒンジを自作して、敢えて見せるヒンジを持ったFly Boxになっているところです。
これも計算しつくして設計、加工したがために成しえた構造だと思っています。
このFly Boxも結構手間がかかります。
通常の既製品のヒンジを流用した場合はフライス加工のみで加工可能なんですが、このヒンジ構造の場合はパーツ数が多く材料費の低減にはなるんですが、加工時間の増大によって加工する側にとっては手間の掛かる構成になっています。
まだまだ加工数が少なく、お披露目する機会もないので、時間のある時に作りだめをしておこうと考えているところです。
3つ目はマグネットリリーサーです。
マグネットリリーサーのトラブルとして想定したのは、ヒートンの抜け、マグネットの脱落であり、
これらのトラブルを排除するため、ヒートンはボディー材と一体加工しているために抜けることはありません。
また、マグネットは穴あきマグネットを使用して、接着+ねじ止めを行い脱落を防止いたしました。
あとは花梨の瘤材を丁寧にコーティングしております。
小さいパーツですが、1つずつ丁寧に加工しておりますので、手に取ってご覧いただきたい商品です。
これらの商品をMeetup FlyFising Fans Osakaで皆さんにお披露目できればと考えておりましたが....。
また今年は各社リールの修理依頼がたくさんございました。
リールフットの交換や、無くしたパーツの加工、ハンドルノブの交換、スプールとフレームとの干渉の修理、
ネジの加工等々を承りました。
リールの方もBuddy Bros.の加工を行なったり、色々と充実した1年となりました。
Bros.はもう少し手を加えたい部分がありますので、あと少し検討時間が必要ですが、
来年早々にはお披露目できると思っております。
今年中に納品しないといけない加工品の加工で最近はてんやわんや状態ですが、何とか無事に加工できそうな目途が付いたので、本日は少し時間を取ってブログの更新を行っております。
リール、ロッド等の修理でお困りの際にはぜひご相談ください。
色んな自粛要請がございますが、我々はフライマン まずはルールを守るジェントルマンでありたいものです。