このブログでも何度か紹介しているVictorinox クラッシックSD ナイフのウッドカバーなんですが、急遽加工することになりました。
数日前、つるや釣具店よりハンドクラフト展が10月に延期になったけど、シーズン前のお客さんが楽しみにしているイベントなので、出品予定の作品をつるや釣具店のWeb上で販売する企画を考えているとのことで、Retro Rod&Reelもこの企画に賛同したいと考えております。
で、考えてみますと昨年末からパーツの加工等々を行っていたのと、作製依頼の商品の作製に携わっていたため、出品予定の作品をほとんど作っていなかったことに気づき、今頃になって慌てて加工を開始している状態なのです。
バンブーロッドとリールに関しては以前からつるや釣具店で取り扱い頂いていますので、今回はGoods中心に加工を行なっています。
WスタッカーとMagリリーサーは加工したものがあるので大丈夫なんですが、それ以外のGoodsが寂しい状態なので....。
Victorinoxのウッドカバーもつるや釣具店さんで取り扱い頂いており、補充したので安心していたのですが、すぐに売れてしまったようで、急遽加工を開始している状態です。
手持ちの板材で、薄板状態に加工しているものは、花梨とサベリです。
花梨はいつも通りなんですが、サベリと言うのは今回初めて加工するものです。
サベリはサペリとも言われているようで、センダン科の広葉樹で赤道付近の亜熱帯雨林の木材のようです。
見た目の模様が特徴的だったので買い求めたものです。
さて、買い求めた薄板材はそのまま加工できる状態ではなく、片面は鉋加工されているのですが、反対面は鉋加工されていないので、厚さ調整を兼ねてフライス加工を行ないます。
写真左側が花梨で、右側がサベリです。
加工中に発せられる匂いは木材によって様々で、花梨はかすかにうんこ臭がします。
サベリの加工中の匂いに期待したのです。
匂いを嗅いだ感想は、なんかはるか昔に嗅いだことのある匂いだと思ったのです。
よく考えると、部屋の中のお菓子などにどこからか隊列を組んでやってくる小さな蟻をつぶした時の匂いに似ているんです。
蟻酸の匂いなのか少し刺激臭の感じでした。
加工時の匂いで一番好きなのはローズウッドです。
加工中には幸せな気分にさせてくれる木材です。加工中に出てくるおがくずを集めて匂いを嗅いでいるくらい好きです。
話はそれましたが、厚みを整えた板材をφ1.5mmのエンドミルで加工してウッドカバーに加工していきます。
フライス加工後、ヤスリでコーナー部分のR面取りを行い、#400、#600 #1000で表面をサンディングします。
サンディング後にシーラー剤を塗布した状態の写真です。
左側がサベリ、右側が花梨です。
この後にウレタンコーティングを何度も繰り返したら完成です。
Victorinoxのウッドカバーで爪楊枝とピンセット部分を使用できる状態で加工しているウッドカバーは少なく、このウッドカバーは人気が高いです。
コーティングを何度も繰り返すので、まだまだ完成には時間が掛かりますが、これも完成させてつるや釣具店さんに発送したいと考えております。
Victorinox クラッシックSD 本体+ウッドカバー 価格:4500円(税抜)
つるや釣具店のWeb販売、またはRetro Rod&Reelまで直接ご連絡を!