前回Buddy Stainless 花梨モデルをアップしたら海外より問い合わせがありました。
もっと写真を見たいとのことだったので、写真を送付したところ、Stainless 花梨モデルとBrass Marbleの2台を購入したいとのことでした。
海外への発送をしたことが無かったので、色々と勉強しないといけないのですが、インボイスが必要なのかどうかさえも理解していない状況なので、これを機に色々勉強したいと考えています。
で、Brass Marbleは1台在庫があったのですが、あるショップの方で展示頂いており、そのリールを引き戻すのも如何なものかと考え、急遽1台加工することにしました。
加工中の写真を取り忘れていたので、以前の写真を参考までに掲載しております。
今回はBrass フレームのみの加工を行ないました。
いきなり完成しております。
フレームとフェイスプレート以外は、在庫品のリールパーツを取り外して、流用して何とか組み上げました。
マーブルフェイスプレートは、エボナイトに顔料を流し込んで作製するもので、瘤材に通じる幾何学模様が特徴になります。
エボナイトと顔料のミックスなので、顔料が多い部分とエボナイトの部分とで、厳密にいえば組成が異なります。
組成が異なるとどうなるかと言うと、研磨状態が異なってしまうのです。
鏡面に仕上げたつもりでも、ミクロで見ると顔料が多い部分とエボナイトの部分とでわずかに段差が出てしまうんです。
このように一部が凹んだりしてしまう現象をリセス(recess)と言います。
また、このMarbleはスクラッチ(ひっかきキズ)が出てしまいがちになります。
これも組成の違いにより砥粒の引っ掛かり状態が変わってしまうのかもしれません。
いずれにしても、研磨が難しい材料なんです。
このように結構細かなスクラッチキズを無くすために何か方策がないかと考えているんですが、
カー用品のワックスや、ネイルのトップコートのようなコーティング剤等を流用出来ないかと考えています。
コーティングなら、ウレタンコーティングを流用しても良いはずなので、テストしてみたいと目論んでいます。
海外からの購入リクエストに対応するためのリールの準備は出来ました。
後は、発送関連と、金銭のやり取りをどうするかとか、勉強して、世界進出を目指します。
自宅2階の一室から世界へ!
大きな志ですが、日本人の地道な作業の積み上げで加工されたリールをもっとたくさんのFlyFisherに知ってもらいたいと思います。
Retro Reel Buddy Brass Marble model
税込み価格88000円
これから2カ月はロッドビルディングに専念いたしますので、リールの加工は少し中断いたしますが、
もし、欲しいリールがございましたらご連絡をお待ちしております。