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Ferrule加工

Ferrule加工は、オス側は、外形加工した後にドリル加工

メス側も外形加工後、ドリル加工、エンドミル加工、リーマー加工しております。

 

この外形加工は形状をプログラムしているので、材料をセットして旋盤をスタートさせると勝手に外形加工を進めてくれます。

なので、外形加工は5分もあれば加工完了です。

外形加工後に突っ切り加工して、内径加工に移行します。

内径加工は、芯押し台にドリルをセットするか、エンドミルをセットするか、リーマーをセットするかの違いで、加工方法はマニュアル加工です。

 

リーマー加工は主軸を手回しで行うことが多いです。

メス側の加工が終われば、メス側に対してオス側のすり合わせを行います。

#1000程度のラッピングシートから開始です。

何度の何度も繰り返して差し込んで確認を行いながら研磨のしすぎに注意しながら研磨していきます。

 

すり合わせ完了後は、外形の研磨を行います。

研磨後はセレーション加工です。

セレーションとはフェルール後端部分の切り欠きの事で、6か所の切り込みを行います。

 

この6か所の切り込みを行うときに役に立つのが、六角形のフェルールホルダーです。

このホルダーには虫ネジ加工されており、フェルールをクランプすることができます。

この状態で、ホルダーをバイスでクランプしてメタルソーで切り込み加工を行なっていきます。

クランプを緩めて、ホルダーを60°回転させて、クランプしなおして、切り込み加工を繰り返します。

6か所のセレーション加工を行なうのに六角形のホルダーは非常に重宝です。

 

加工に関しては、加工のための治具を作製することにより加工精度の向上や加工の安定につながります。

セレーション加工後にバリを除去すれば完了です。

 

セレーションはフライス盤にメタルソーを取り付けて加工しておりますが、

旋盤しかもっていない方も多いと思います。

その場合は、旋盤の主軸にメタルソーを取り付けて、バイトホルダーにフェルールホルダーを固定して、加工することができます。

 

このようなフェルールホルダーなども加工いたしますので、ご入用の方が居ましたらご一報ください。

 

さて、このフェルールは#5 バンブーロッドに接着済みで、本日コルク接着を完了いたしました。