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リールの修理

渓流シーズンも終盤を迎えておりますが、ここ最近はリールの修理が多いです。

多くはハンドルノブの破損修理なんですが、今回はPEERLESS No1リールの修理依頼について紹介します。

渓流で転んだようで、S字ハンドル部分のノブ付近の一番細くなった部分が曲がってしまったとのこと。

自分で元の形状に戻したところ、クラックが入ってしまったという事でした。

 

リールを送付していただき、調べてみると、まずノブのネジやセンターネジはユニファイネジで、カウンターウェイトはS字ハンドルにカシメられておりました。

 

と言うことで、今回はS字ハンドルとカウンターウェイトの加工を行ないました。

PEERLESSリールの純正S字ハンドルはリールのフレームよりの結構内側にあったので、S字ハンドル長を2mm伸ばして、フレームにフィットするようにデザインしました。

 

また、S字ハンドルは2.2mmの厚さだったのですが、少し厚くしてほしいとのご依頼があり、2.5mmで作製しました。

 

 

ノブ等はそのまま再利用するんですが、ノブの樹脂材が白く変色していたので、ほんの少し研磨して輝きを取り戻しました。

 

加工したS字ハンドルはいつものように研磨し、それに合わせてカウンターウェイトも研磨しました。

 

リールにハンドル一式を取り付けてみると、ノブ用ネジと、センターネジがくすんでるように見えたので、これも他のネジ類も研磨してバランスが良くなるようにしております。

 

また、少し前にはCFOのノブ一式の加工の依頼と、今週にはハーディーのフェザーウェイトのノブ一式の修理依頼が舞い込んできました。

どちらもノブ一式が破損して、ノブ用ネジの一部がスプールに残った状態のものでした。

 

こちらの修理も併せて行っています。

S字ハンドル一式をPEERLESSリールに取り付けてみました。

S字ハンドル一式を研磨加工したので、一気に高級感が増したように見えます

 

渓流シーズンはもうすぐ終了しますが、お手持ちのリールの不具合等があればお気軽にご相談ください。

 

修理は自分の加工技術をお披露目できる場だと考えており、一種の広告活動だと思っています。

ですから、出来るだけ早く、安価に修理できるよう色々と相談しながら修理内容を決定し、見積もりを提示して、納得いただいてから加工するようにしております。