前回スプールの加工途中まで掲載いたしましたが、その後も加工を進めておりました。
スプールに216か所の穴加工を行なったということは、当然ながらフェイスプレートにも同じ数だけ穴加工が必要になってきます。
Buddyのフェイスプレートはエボナイト、ジュラルミン、花梨等のバリエーションがありますが、手始めにエボナイトにパフォレーション加工を行なってみました。
エボナイトは研磨するのが難しく、穴あけ加工を行なっていると、当然ながらもっと研磨が難しくなるのです。
兎に角、時間を掛けて丁寧に研磨していきます。
ブラスのフレームに合わせてみましたが、落ち着きの中に華やかさを併せ持った上質な雰囲気を醸し出しています。
フェイスプレートに穴あけ加工を施したリールはたくさんありますが、エボナイトのフェイスプレートに穴開け加工したリールは、あるんでしょうか?私は今までお目にかかったことがありません。
この片面108個の穴あけ加工はBlisterリールと同様にHexagonにしています。
これはバンブーロッドの断面形状を模したものです。
スプールはBlisterリール用を流用していることもあり、センターシャフトやセンターボビン等々も設計変更の必要があり手間がかかりましたが、なんとか仮組が終わりました。
先ほども申し上げましたが、このリールは穴あけをHexagon形状になるように行っております。
通常のリールは円弧状と言うか放射線状に穴あけ加工を配置しているのでフレームとスプールの穴はハンドルを少し回せば一致しますが、Hexagon形状に配置している関係上、60°に一度しかすべての穴位置は一致しません。
だからどうだと言う訳ではないのですが、回していると楽しいのです。
Buddyリールにはフレーム材3種類あるので、これらの材料とこの穴あきエボナイトの組み合わせや、穴あきフェイスプレートを他の材料で作製することでたくさんのバリエーション展開が可能です。
今回のブラスフレーム+穴あきエボナイト以外にも何個か試作して、お披露目したいと考えております。
穴あきと言えば、シルクラインと組み合わせたくなりますよね!
ブラスフレーム+穴あきエボナイトで重量116gなので、バンブーロッドでもグラスロッドでもどんなロッドと組み合わせてもリールが重いと感じることはないと思います。
出来れば、バンブーロッドとこのリールと、シルクラインの組み合わせで、ナローループをゆっくりと展開させる大人のゆったりとしたリズムでフォルスキャストをして欲しいものです。
コロナ禍で今シーズンも満足する釣行や、釣果に恵まれなかったフライフィッシャーにお届けしたいリールになりました。