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Floatant Case

欠品中だったフロータントケースですが、今まで加工した板材の端材から何とか5個分だけ加工することができました。

インスタに掲載したところ、すぐに4個の注文を頂きました。

 

その中で、今朝スペインのバレンシア地方からの注文方法に関するメールがあり、Pay Palでの入金ができれば発送できると回答すると、すぐに入金がありました。

 

私の作製したフロータントケースがスペインの青い空の下で活躍すると思うと嬉しいですね!

 

さて、フロータントケースはウォールナットで加工しているんですが、板材は近所のもくもく工作館というところで購入しており、板材を所定の厚さに製材してもらっています。

今回の5個で板材が無くなったので、もくもく工作館に出向くと、ウォールナット材以外にもチーク材があり、これら両方の板材を購入し、所定厚さに製材をお願いしてきました。

 

10/24に製材完了予定とのことで、10/30のイベント 市川トラウトピクニックに間に合うか微妙な状態なのですが、何とか数個だけでも加工を間に合わせたいと考えております。

 

そのために、今加工できるものは加工を進めておこうと考え、ヒンジ部分のパーツの加工を開始しました。

 

 

このヒンジパーツをD型ヒンジと呼んでおり、t=3.5mmの板材で加工しています。

加工自体はNCプログラムでの加工で加工時間もそんなにかからないんですが、それでも100個加工するとなるとそれなりの時間がかかるんです。

 

加工後のD型ヒンジはバリだらけなので、ヤスリで1個づつバリ取りを行う必要があります。

全ての面のバリ取りを行うと3分ほどの時間がかかるので、100個で300分⇒5時間をバリ取りに費やすことになります。

 

フロータントケース1個に対してD型ヒンジを5個使用するんで、100個のD型ヒンジで20個分のフロータントケースを作製可能なのですが、このD型ヒンジはFly Boxでも流用しているんです。

 

Fly Boxでは10個のD型ヒンジを使用しており、Fly Box5個とフロータントケース10個を加工できる計算になるんですが、このD型ヒンジのバリ取りの効率化を考えないといけないなあ!と思い始めております。

 

D型ヒンジの加工後のバリのある状態でバレル研磨するとバリが上手く取れるのかとか、どのくらいの時間でバリ取りできるのかとか、メディア(研磨する被研磨材)を真鍮のキリコで代用できないかとか、色々と考えてしまいます。

 

簡単な構造でテストできそうなので、一度やってみようかと思っています。

 

 

フロータントケースの寸法は閉じた状態で、幅31mm 高さ48mm 厚さ13mmのサイズ感です。

フッ素グリースの容器と比較するとサイズをイメージできると思います。

 

D型ヒンジを使用した独自構造

Oリングを使用したフロータント漏れ防止構造

マグネットを使用した簡単開閉

カニカンフックで簡単装着でき落下防止

 

これらの構成により、このフロータントケースは片手でケースを開け、グリースを手に取り、フラいに塗り込み、蓋を閉める。

これらの作業を片手で行うことができます。

フライ交換の際には片手にロッドを持ちその手でフライを持ち、もう片方の手で上記の作業を行うことができるのです。

 

両手でないとフロータントの蓋を開けられない構造のフローータントがなんと多い事か?

これらの商品は、ユーザーサイドの目線での開発ができていないのです。

 

FlyFisherがFlyFisherのために考えて作りあげたフロータントケースです。

1人でコツコツと作製しておりますので、大量生産することはできませんが、満足のいく商品開発を行っています。

 

WebShopに在庫があるときがチャンスです。

現在は1個だけしか在庫はありませんが......。