Reel Parts加工

10月は稲刈りシーズンで、10/10は稲刈りの準備と言うことで田んぼのあぜ草刈りを行いました。

その後、畑の枯れ草を燃やして、トラクターで耕す作業を行いました。

10/15日から稲刈りです。

我が家は籾を自宅で乾燥させ、臼引きするのですが、乾燥機の関係で2度に分けて乾燥させる必要があるため、

稲刈り⇒乾燥⇒臼引き⇒稲刈り⇒乾燥⇒臼引きの順で作業を行う必要があります。

これを10/15~17日で終え、本日出荷用の玄米を農協に供出して、一段落と言ったところです。

 

自宅で乾燥、臼引きを行うメリットとしては、他人の米と混じることが無く、自分で育てたお米を自分が食べることができることですね。

 

さて、農作業が一段落付いたのでですが、イベントを控え、加工を頑張らなくてはいけません。

パフォレーションを開けたリールのパーツ作りです。

不足していた、ネジ類とピラーの加工を開始いたしました。

 

Buddyリールのハンドル固定用のネジは曲面とローレットが特徴で、ピカピカに研磨したネジは何とも言えない魅力を感じます。

 

ネジ加工は、まずネジ部分を加工して、ダイスでねじ加工し、その後ネジの外径加工を行ないます。

この作業は汎用旋盤をしようして、加工を行ないます。

単調な作業ですが、好きな作業の一つです。

ネジの外径加工後にローレット加工を行なう部分以外の除去加工を行ない、ローレット加工を行ないます。

その後、突っ切り加工で個別のネジに分離していきます。

 

ネジの機能的には、あとはマイナスドライバーが刺さる溝(スリワリ)加工を行なえば完了なのですが、単に円筒状のネジは何とも味気ないのです。

 

なので、この状態からネジにデザイン性を持たせるために曲面加工を行ないます。

 

併せて、ピラーの加工も行っていきます。

ピラーについても、通常であれば、円筒状の金属の両端にメネジ加工を行なえば事足りるのですが、それでは味気ないので、デザイン性を付与していきます。

 

ピラーは同一長さに端面加工して、両端にメネジ加工後にNC旋盤で外形加工を行ないます。

ピラーは一部段差加工を行なうことで少し洗練されたように見えます。

ネジは曲面加工を行なうことで温かみのある雰囲気を醸し出しています。

ネジについてはスリワリ加工前の状態で、この後スリワリ加工、研磨を行っていきます。

ピラーの方は研磨を行なえば完了です

 

研磨については、機械加工状態でそのまま使用することももちろん可能なんですが、そこに研磨のひと手間を加えることにより、よりグレードアップした輝きが得られ、ニッケルシルバー奥深い輝きを得ることができます。

 

手間を掛けなければ安価なリールを供給することはできるんですが、自分が欲しいと思うリールは輝きを放ち、手間を掛け、心を込めたリールであり、値段は高価になっても妥協のない本物をお届けしたいと思って毎日手先を真っ黒にさせながら研磨しております。

 

機械加工のみで加工が終わるのであれば、高価な機械を持った企業にかなう訳がありません。

弱小個人メーカーが大手メーカーと渡り合うならば、大手メーカーがやりたがらない、手間を惜しまない加工を行なうしかありません。

 

手間をかけた事は、このリールを手に取った瞬間にお判りいただけることと思います。

丹精込めたバンブーロッドに似合うのは、既製品のリールではなく、丹精込めたリールであるべきだと信じております。

 

明日から、また研磨の日々です。