12/5(日)に開催されましたMeetup Flyfishing Fans OSAKA Vol.6が開催されました。
ご来場いただきました方々、スタッフの皆様ありがとうございました。
このイベントに向けてリールの加工を行なっていたのですが、前日に何とか組み立て調整を終えて、持参致しました。
ロッドやリール、小物類を提示し、イベントが始まると、一人のお客さんがリールの前で足を止めて眺めていました。
声を掛けて話を伺うと、真鍮のリールが大好きとのことで、現在他のメーカーさんに真鍮のリールをオーダーしている最中とのことでしたが、リールを手に取り眺めていましたが、「これ欲しいから予約したい」と言われたのです。
前日組調が間に合わなければ、今回のイベントでお客さんと真鍮リールの出会いはなかったはずだし、声を掛けていなかったらこういう結果にはなっていなかったのかもしれません。
なので、何とか間に合わせた苦労が一気に報われたような気がしたのでした。
私はどちらかというと積極的に話しかけるタイプではなかったのですが、2011年にあることがきっかけで人間が変わってしまったのです。
会社員時代に中国で某毒リンゴのタブレットのパネル生産工場の立ち上げに参加しているときの事です。
日本から中国の工場に出張し、そこから協力工場に出向いて工場内で生産設備の調整を行っていたのですが、
2000人の労働者がいるフロア内でに日本人は私だけで、日本語が通じる人もいない状態を何週間か経験しました。
労働者は若い女性が大半で、中国内の多分田舎からの出稼ぎに工場に働きにしているのではないかと感じました。
多分彼女たちが見た初めての外国人が私だったのでしょう。
中国の教育で日本人に対してあまり良い印象は持っていないらしく、黙々と仕事をしている私を最初は避けているようでした。
工場は立ち上がっていない状態なので、彼女たちはすることが無いけれど生産に向けて教育を受けているような状態でしたがほとんどは椅子に座っておしゃべりをしている状態でした。
少しでも仕事とを手伝ってもらえれば凄く助かるので、挨拶をしたり、文字でコミュニケーションを取ったり、覚えたての中国語の単語を使ってみたりすると、彼女たちは一気に打ち解けてきました。
仕事をお願いし、お礼を言うと嬉しそうにしている彼女たちとウマく仕事をこなし何とかその仕事をやり終えたのですが、その時感じたのは、自分から笑顔で近づかなければ、相手から打ち解けてくるとこは難しいのだと言う事でした。
その出張から「笑顔で積極的に!」がビジネスの基本だと言う事に気づいて、それを心がげるようになったのです。
話はそれてしまいましたが、このような何か因縁めいたタイミングというのは確かにあるようで、先日は私が友達申請した当日にその方のリールが破損し、友達申請と同時に修理に依頼を頂きました。
また、今回のイベントにたまたま持参したリールシート金具を見たビルダーさんが金具を作って欲しいとのお話を頂くなど、持参していなければ繋がらなかったことが、たまたま持参したことで繋がったりと不思議な出来事を体験いたしました。
何がきっかけで結びつくかは判りませんが、そのきっかけとなる材料を沢山持ち合わせることと、コミュニケーションが重なることでご縁に結び付くような気がします。
Retro Reel Buddy Brass 花梨Model
真鍮モデルのリールの中では最も高価なリールですが、それだけ手をかけて作製しているリールです。
そのお客さんも実際に目で見たことで一気に所有欲が湧きだしたんだと思います。
いくらホームページやSNSなどで写真を公開しても、実物を目の当たりにして、手に取って重量感や、奥深くなまめかしく輝く光沢を伝えることはできないので、イベントでお披露目できることは非常にありがたい事なのです。
もう一つ何か因縁めいたタイミングというお話なんですが、イベントが終わり、帰宅してイベントのお礼をSNSで発信しようとSNSを眺めていた時に、Twitterに投稿された1枚の写真が目に留まりました。
その写真はテーブルぐらいの大きさの花梨だったのです。
紅白の柄も綺麗なその花梨の写真を投稿された方に、綺麗な花梨ですね!私もこんな花梨が欲しいです、羨ましいとコメントしたら、少しだったらお分けしますよ!との返事を頂いたのです。
ただでもらうには忍びないので、コルクと交換しましょうと言う物々交換の提案が成立したのです。
これもたまたまTwitterで見つけて、コメントしたことで、繋がったのです。
世の中何が縁で糸がつながるのか判りませんが、何もしなくては何も繋がりません。
何かアクションを起こすとそれがトリガーとなって繋がり始めることがあるのです。
まず何か第一歩のアクションを起こす。
これって大切なことなんですね。
改めて気づかされました。
このブログも何かの第一歩となるように願います。