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フロータントース作製

あけましておめでとうございます。

昨年中はRetro Rod&Reelを応援していただきありがとうございました。

本年もよろしくお願いいたします。

 

年末までに制作完了予定だったフロータントケースですが、少し遅れておりまして、1月中旬には発送できるようにしたいと思って、現在鋭意作製中でございます。

Web Shopで申込みいただけるようにしておりますが発送は1月中旬ぐらいの予定です、予めご了承ください。

 

このフロータントケースはフロータントを収納するBody部分と、上蓋部分と、ヒンジ部分を自作しておりまして、

機械加工時間が約1時間掛かり、バリ取り、研磨、ヒンジ接着、コーティング、マグネット接着、カニカン取り付けを行ないますと、それなりの時間がかかってしまう訳であります。

 

材料はウォールナットの板材で加工しておりまして、CNCフライス盤で自動加工できるのですが、輪郭部分などを加工するエンドミルと、フロータントを収納する部分を加工するエンドミル形状が異なりますので、エンドミルの交換が必要になり、完全に他の仕事ができるわけではないのです。

 

加工プログラムも連続加工ではなく、個別加工なので、おおよそ10分に一度位置をずらして、再度加工をスタートしなけがなりません。

まあ、スタートして10分間は他の仕事ができるのですが、なんか時間に追われているようで集中するような仕事はできないのです。

 

その間コーヒータイムにすることはできますので、気の楽な作業でもあるんですが10分位で一つの加工が終わるのでなんやかんや慌ただしいのです。

フロータントケース1個分で約1時間の加工時間がかかりますので、ここに加工している14個のフロータントケースで2日間の加工時間になります。

 

写真を見ると分かるように加工が終了した段階ではバリがかなり出た状態になります。

このバリを丁寧に取り除いて、エッジ部分をヤスリで丸めて、ヒンジを接着して、コーティングを行い、マグネットを接着し、カニカンを取り付け.....を行うととトータルで3日以上の時間がかかります。

 

バリ取り以降の作業を従業員にやらせて、他の仕事をやりたいのですが、従業員がいるわけでもなく、コツコツと一人で作業しているわけです。

 

かといってこの形状のフロータントケースを成形品として樹脂で大量生産してもそんなにたくさん売れるものでもないですし、やはりこうして一つづつ手間暇かけて作るからこその価値だと思う訳です。

 

私が作製するものは、作りだめを行っても腐るものでもありませんし消費期限もありませんので、在庫として残るだけで価値は維持されるものなので良いのですが、農産物であったっり、食品だったら当然のことながら廃棄されてしまう訳です。

 

自分が丹精込めて作ったものが廃棄されるというのは、心苦しいものだと思います。

 

2月にはハンドクラフト展が開催される予定です。オミクロン株の蔓延如何によってはどうなるか判りませんが、展示品の作製に取り掛かっております。

このフロータントケースも追加で加工予定ですが、リール類の追加加工もありますし、グラスロッドも組み立てたいですし、加工依頼を受けているリールシート金具類を作製しなければなりませんし、バンブーロッドの製作依頼もありますので、正月から結構忙しいのですが、他にはない、唯一無比の商品作りを目指していきますので、本年もよろしくお願いいたします。