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Medalist Reelfoot

Medalistのリールフットの注文が入っているんですが、在庫としてはリブフットのみだったんで、慌てて加工を開始しているところです。

 

何度もブログで書いている通り、このリールフットはリンゴ割りという方法で作製しております。

まず、円筒パイプ状に加工を行ないます。

今回材料はアルミです。

 

8本のパイプを加工し、このパイプ状の状態から左5つはテーパー状に加工したノーマルフット

右の3つはテーパー状からウェーブ加工したリブフットです。

 

このテーパー状への加工はNC旋盤でテーパー加工しておりますので、安定した形状を作り上げることができます。

1個のパイプから3つのリールフットをリンゴ割で加工するので、ノーマルフット15個、リブフット9個出来上がることになります。

計24個のリールフットになりますが、今回はテーパー加工したこの状態で一旦加工を止めて、ノーマルフット用の1個のパイプを加工していく予定です。

 

 

 

テーパー状に加工したパイプは旋盤仕上げなのでツールマークが残っておりますので、この円筒状の状態で研磨していきます。

サンドペーパー♯400から順に♯1000まで研磨して、その後白棒、青棒、♯8000、#12000で研磨していきます。

 

研磨が終了したらいよいよリンゴ割りです。

簡単に言えばパイプをバイスに挟んでエンドミルでリールフットの外径形状に加工していくのです。

同時にピラーがのる部分を半円形状にボールエンドミルで加工していきます。

パイプを120°間隔でリンゴ割りを行うと3個リールフットが加工できるのです。

 

リンゴ割加工してもパイプの状態から分離しないように一部にリブを残して加工することで、最後はプラモデルのように一部がパイプとつながって状態にして加工することで、パイプからリールフットが分離すること無く加工が出来るのです。

リンゴ割加工が終わった状態ではパイプ形状を保ったままで、3つのリールフットが加工された状態になっているのです。

 

このパイプ形状の状態からバイスに挟んで軽く押し込むと、分離して3つのリールフットを得ることができます。

このリンゴ割りの外径加工でもエンドミルによるツールマークが付いてしまいますので、この外形加工部分についてもサンドペーパー♯400から順に♯1000まで研磨して、その後白棒、青棒、♯8000、#12000で研磨していきます。

このようにしてリールフットは完成します。

 

文章にしてしまえば簡単な加工にように思えますが、パイプ状の状態からリンゴ割りを行うときのパイプを固定する際の基準の取り方であったり、円筒状の外周にボールエンドミルで加工するときの基準の取り方であったり、結構どうやって加工したらいいの?と悩んだのです。

 

一度加工できてしまえば何でもない事なんですけどね!

 

と言うことで、Medalist用のリールフットもたくさん加工しておりますので、今ならそんなにお待たせすること無く供給できると思います。

 

話は変わりますが、昨日お風呂でまたいい閃きが浮かび上がったのです。

以前からずっと考えてはいたのですが、良いアイデアが無くペンディング状態だったのですが、この閃きによって設計できるような状態まで来たのではないかと思っています。

詳細はまだ明らかにはできませんが、このアイデアの閃きへの導き方については結構参考になると思うので、機会を改めてブログに書きたいと思います。

 

携帯のアプリを利用した独自のやり方で、誰でも簡単にこのやり方をまねることができると思いますので、こまめにブログをチェックしていただければ嬉しいです。