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Magnetリリーサー

4月のイベントはルアー関連のイベントなので、今からコツコツとGoodsを作っておこうと考えており、Magnetリリーサーならフライもルアーも関係なく使用できるものなので、Magnetリリーサーのストックを作っておこうと考えました。

 

私の作製するMagnetリリーサーはヒートンとボディが一体構造なので、ヒートンが抜けてしなうというようなトラブルがありません。

また、使用するマグネットはφ10mmの穴あきマグネットを使用して、ボディに接着+ねじ止め固定するため、マグネットが脱落するようなトラブルも防止することが可能です。

 

これらのトラブル防止対策は、Magnetリリーサーを作製しようと考えた時に、何を重要視するかをピックアップし、対応させたものです。

兎に角Magnetリリーサーで考えられるトラブルを未然に防止する構造を第1に考え、その上で美しさをプラスしたいと考えました。

 

真鍮製のボディは外径をNC旋盤で自動加工できるようプログラムを作成し、外形加工を行ないます。

続いて、突っ切り加工を行ない、最外径部分であるツバ部分の厚みを揃えます。

それからMagnet収納部分の座グリ加工を行ない、ネジ穴加工を行ないます。

最後にヒートン部分に穴あけ加工を行なった後ヒートン部分の研磨を行います。

ウッドカバー部分はリールシートフィラーやリールのノブ加工用の材料の端材から調達します。

今回は、トチ、花梨、黒柿、その他名称を失念した材料から作製します。

 

ウッド材料は切り出し直後は直方体形状なので両端にボール盤でセンター穴を開けます。

続いて片方の端面にΦ4.8mmのドリルで深さ10mm程度の穴加工を行ないます。

 

旋盤にM6ボルトをチャックし、そのボルトにドリル穴を開けた材料をねじ込みながら、他方端面のセンター穴を芯押し台で加圧しながらねじ込みます。

そのままバイトでφ20mm程度の円筒形状になるまで加工していきます。

ボルトから円筒状の材料を取り外し、旋盤にチャックして、ドリル加工します。今回はφ10mmのドリルまで穴を広げます。

 

次にこの内径に合うようなテーパー治具を旋盤にチャックして、φ20mm程度の材料を固定し、ドリル加工した内径基準で外形加工を行ないます。φ17mm程度まで加工を行ないます

 

 

次に突っ切り加工で個別サイズに切り出します。

ボディのウッドが収まる部分はφ11.5mmなので、内径バイトで内径11.5mmまで中ぐり加工を行ないます。

ウッドの長さを調整し、最終的な外径まで外形加工を行ない、最後に両端部分をなだらかなR 形状になるように研磨し、全体を研磨していきます。

 

Magリリーサー1セットを時間を掛けて丁寧に作り上げることは比較的簡単なのですが、これを数多く作ろうとすると結構手間暇がかかってしまうものなのです、

特にウッドカバーを設けたこの構成ではボディ加工よりもウッド加工の方が時間がかかってしまうのです。

 

研磨が終わったウッドはコーティングしていきますが、このコーティングも10回以降コーティングを繰り返し、水研ぎ、研磨を行い最終的に仕上げていきます。

 

今回はウッド材のコーティング前まで説明いたしました。

この後のコーティングに関しては、作業が終わり次第ブログに掲載予定です。

ではまた。