今シーズン初の現流域への釣行に行ってきました。
前回の釣行で、案外疲れたので今回の源流釣行ではもっとしんどいだろうと予想しておりました。
車止めから5分程度歩き、谷に下ります。そこから川沿いを15分歩き、高巻き15分程度なのですが、この高巻きで一挙に100m近く斜面を登り滝を巻くので一気に疲れてしまいます。
その後30分程度歩いてから竿を出しました。
水温7℃で、朝は活性が低そうです。
9時を過ぎたあたりから釣れ始めました。
私はここ15年以上パラシュートフライを使いません。
それは2003年位に石徹白のC&Rエリアに釣りに行った時の事です。
魚は多くいるので楽勝と思いきや、全然つれないのです。
フライを投入するとフライを見に来て、そして帰っていくのです。
パラシュートフライを結んでいました。
まず、ティペットを細くしましたが効果なし。
フライをナチュラルカラーのCDCに変更したら、釣れ始めました。
フライ先行でCDCを流すと反応が良くなりました。
その日を境にパラシュートを使わなくなったのです。
スレていない現流域では問題ないのかもしれませんが、フライを見に来て帰っていくトラウトの姿が焼き付いて目立つ色のポストやマーカーの付いたフライを使うことが無くなりました。
その代わりにピンポイントにフライを打ち込むためのキャスティング、リーダーシステムを考えていきました。
どうしてもリーダー、ティペットが長いと正確にピンポイントに位置込むことが難しいため、ファールドリーダーとシューとティペットの組み合わせでピンポイントに打ち込むシステムになりました。
ファールドリーダーは各長さのモノを作り、テストを重ねてきました。
現在は、現流域では6.5fのファールドリーダーに~6f程度のティペットを使用しております。
現流域の釣りでは80%ぐらいはサイトの釣りになります。
ですから、ポイントで魚体を探し、ワンキャストで食わせる釣りが一番効果的です。
ワンキャストでポイントに入れば、ナチュラルカラーのフライであればサイズさえ合っていれば釣れます。
この日もサイトでの釣りを楽しみました。
まだ、魚の方も水面上の捕食があまり上手くないのかすっぽ抜けもたくさんありましたが、捕食態勢に入っているのは確認できるので、フライがマッチしていないためではないようです。
写真のアマゴ付近にファールドリーダーが写っていますがファールドリーダー自体は巻き癖がないためにリーダーとティペットの全長約13f全体がナチュラルドリフトして、ショートしーだーシステムなのでピンポイントにフライを打ち込めてサイトで楽しめる。
こんな楽しい釣りはありません。
ショートレンジでフライラインはロッドの先端から数mしか出ていないようなショートレンジの釣りでサイトフィッシングできるのですから。
このシステムで釣りを始めてから、ロッドもショートレンジでもロッドの復元力でフライをピンポイントに運んでくれるようなアクションのロッドを作るようになりました。
硬いロッドではショートキャストをしようとしてもロッドが曲がらず、素早い往復運動で無理やりフライを飛ばすような形のキャスティングになりがちですが、私の作製するロッドはロッドの自重でロッドが曲がり、そのロッドの復元力でフライを運んでいくようなロッドアクションにしているので、ショートレンジでもゆったりとしたリズムでロッドを振ることができます。
ロッドはゆったりとしたリズムで振る方が優雅だと思いませんか?
このゆったりとしたリズムで振ることのできるバンブーロッドをBallad と名付けておりますが、最近は6ピースのグラスロッドもこのアクションになるようにしております。
現流域ではどうしてもベストの背中に入るマルチピースロッドの方が高巻き等をする際には安全なので現流域はG-Balladのグラスロッド、比較的近場の釣りではBalladのバンブーロッドを使う機会が多いです。
ショートキャストしやすいロッドを使うとサイトフィッシングがもっと楽しくなります。
ファールドリーダーを使うとサイトフィッシングがもっと簡単になります。
このシステムで釣りをしてみたい方がいらっしゃいましたら是非ご一緒いたしましょう。
で、釣りの方はこの程度のサイズばかりでしたが楽しめました。
釣り終わりから車まで約2.5h休憩しながら歩きましたが、体力的に限界付近で、途中休憩中に意識が飛ぶくらいに疲れてしまいました。
車の運転中も眠くならないように常に水分補給しながら帰路につきました。
家では、太ももが攣りました。
私も体力づくりが必要なようです。