ロングリーダー、ロングティペットで全長23フィートのリーダーシステムで....。
そんな雑誌記事やSNS、Youtubeなどに感化されてコントロールできない長さのシステムで、ポイントにまるでフライを投入できないままポイントを潰す。
ありがちな出来事だと思いませんか?
初心者のフライマンと一緒に釣りをするときには、まず、そのフライマンの釣りのスタイルを確認します。
よく目にするスタイルとして、
・ロングリーダー、ロングティペットシステムで釣りをしている。
・フライラインを長く出してロングキャストで釣りをしている。
・自分がプレゼンテーションしたフライがどこを流れているか判っていない。
・キャスティングがせわしなく、力が入っている。
このようなシーンを見かけたことはありませんか?
これら全てに言えることは情報過多による頭でっかちな状態だと言えるでしょう。
ロングティペットのおメリットはあるとは思いますが、ロングリーダーのメリットはよく理解できません。
ロングキャストしないで、もう少し近くから精度よくキャストしたほうがピントに正確にフライを打ち込める。
近くからキャスティングすればフライを見失うことが少ない。
ロングキャストしなければ力が入ることなく、ゆったりとキャスティングできる。
要するにロングキャストしようとすると力が入り、フライラインがターンオーバーするのを待ちきれず、ロッドにフライラインの負荷がかからないため、キャスティングの大半はロッドが曲がらず、新体操みたいになってしまう訳です。
前回お話したようにショートキャストでもロッドに負荷が加わるようなロッドを使用して、ショートキャストを行なえば、ロッド負荷を感じながらゆったりとしたリズムでポイントにフライを打ち込むことができます。
この時、リーダーシステムが問題となります。
写真にあるようにアマゴの魚体の下には自作のファールドリーダーが写り込んでいます。
最近は6.5fのファールドリーダーに2f程度5Xのリーダーをつぎ足し、この部分をリーダーエンドとして、ここに6Xのティペットを5f程度つぎ足して全長13.5f程度のショートリーダーシステムで釣りをしています。
この程度の全長ではピンポイントにフライを打ち込むことは比較的容易です。
ファールドリーダーとはファールド(ねじった)リーダーということで、かつては馬の毛をねじって作製していたと言われています。
ファールドリーダーとナイロン製のテーパーリーダーの違いは何か?
一番はファールドリーダーには巻き癖がない事です。
フライフィッシングはフライラインのパワーをリーダー、ティペットに伝達し、フライを目標とするポイントにプレゼンテーションするのですが、この時にリーダーに巻き癖が付いているとフライラインのパワーは巻き癖のあるリーダー部分によって減衰してしまう訳です。
ファールドリーダーは、巻き癖がないので、フライラインのパワーを最小限の減衰でティペットに伝達させることができるのです。
これは、ショートキャストに凄く向いているのです。
ロッドの先端から僅かにしかフライラインが出ていない状況でもロッドが曲がり、その復元力でフライラインをキャストできるフライロッドであれば、フライラインのパワーをファールドリーダーで最小限の減衰だけでリーダーに伝達することができるので、しっかりとフライをターンオーバーさせピンポイントにプレゼンテーションさせることができるのです。
私の釣りのスタイルはショートキャストでピンポイントにフライを打ち込むことに特化したシステムと言えると思います。
個人的にはフライキャスティングはゆったりとしたリズムであればあるほど優雅だと考えています。
色んなところにあふれている情報を鵜吞みにして、頭でっかちにならずに、一度シンプルなスタイルに戻って、そこに見えているトラウトの鼻先にフライを落としてみてください。
フライは何でも良いです。
1投目で鼻先にプレゼンテーションできれば何らかの反応があるはずです。
中々渓流で釣れない初心者のフライマンがいたら、是非ご一緒しましょう。
簡単に釣れるシステムで、魚体を見つけてサイトフィッシングで最高の1匹を釣り上げるお手伝いをいたします。
ファーールドリーダーは6.5f 8f 9.5fの3種類でそれぞれ5ステップと9ステップで作製可能です。
最近はショートリーダーでの釣りが楽しいと感じています。
自分の釣りのスタイル確立していますか?