Glass RodのG-balladの注文がありました。
口割れ防止金具、メノウガイド付きのスペシャルバージョンで、ラッピングはスケルトンでとの指定がございました。
トリムがない分だけラッピングは楽なんですが、スケルトンラッピングは20年ぶりぐらいなので綺麗に透けることができるか少々不安でした。
まずは金具類を加工し、黒染め、接着を行ないコルク接着、成形して、ラッピングの開始です。
#100nシルクスレッドで巻いていきます。
トリムや飾り巻きがある場合は1日でラッピングが終わらない場合があるんですが、今回は1日で巻くことが出来ました。
ガイド部分16か所、フェルール部10か所、トップガイド、フックキーパー部、トータル28か所のラッピングです。
1か所当たり5分でラッピングすれば2時間強で終了するはずなんですが、集中力を持続させるためには、途中で休憩を挟まないと辛いのです。
SNSなどで見かけるスケルトンラッピングのエポキシコート後の状態で、透明にはなっているものの、やや白っぽい状態のものが良くあります。
これは、スレッドをコーティングする際に気泡を巻き込んで、細かな気泡によって白っぽくなっていることが多いようです。
なので、今回はエポキシコーティング1回目は少し希釈を多めにして、粘度を下げてコーティングを行ない気泡除去に努めました。
最近はエポキシコーティング後にウレタンコーティングを行なわないようにプロセス変更をしたので、エポキシコーティングは都合3回行っております。
エポキシの浸透が良く、透明に仕上がっております。
どうなることかと思いましたが、一安心です。
20年ぶりにスケルトンラッピングを行ないましたが、新鮮に感じられます。
これからはスケルトンも取り入れて、ラッピングの幅を広げたいと考えております。
世間ではGWということで、釣りに関しても最盛期を迎えておりますが、私は田植えに向けての苗代の準備や畑の草刈り、スイカに苗植え等々で時間を取られております。
また、注文頂いておりますCap&Ring&Check金具の加工も待ったなし状態ですし、小さなリールのオーダーも受けておりますので、そちらの設計、加工も控えており、なかなか忙しくしております。
G-Balladはコーティングを終え、リールシートを接着して、無事完成いたしました。
GWに釣りで早速使っていただけると思います。
7’00” #3 6pcs はベストの背中にすっぽりと収まります。
最近ではBamboo Rodで釣りをする際も予備ロッドとして6pcsグラスロッドをベストの背中に入れております。
源流釣行の際は両手を使って巻いたりするので、6pcsグラスロッドを予備を含め2セットベストの背中に放り込んで滝を巻いております。
メインで使うにも最適、予備ロッドとしてベストに忍ばせておけば、アクシデントがあっても釣りを中止すること無く楽しむことができます。
6pcsグラスロッド 59000円からとなっております。
アクションは6pcsでありながら柔らかめで、ゆったりとしたリズムで大人の釣りを楽しむことが可能です。
少しゆとりのあるベテランフライフィッシャーに使っていただきたいロッドです。