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Bill Ballanの修理 Part:3

前回のBill Ballanと同時に送付されたエアルームと言う機種です。

クリッカーの摩耗とリア側面のねじ紛失とのことです。

 

オーナーからのコメントで、紛失したネジの相方のオネジが短いため、すぐに外れてしまうとのことでした。

 

確認するとネジ2山程度しか噛んでいないため、外れやすいのは仕方ないみたいです。

 

ならばと、このオネジを含めて加工しようと考えました。

ネジはUNC-No.10だと思うのですが、このネジのオネジは加工できてもメネジを加工するネジ切りバイトがありません。

直径4.8mmに収まる内径ねじ切りバイトがあるのかどうかも判りません。

 

なので、メートルネジに変更しました。

M5のネジで加工することに!

 

ねじ長さも確保して外れにくくなったと思います。

 

メネジの形状ネットで検索してみましたが、アルミ製が純正なようで、せっかく作り直すなら、少し主張しても良いかと思い、ブラスで加工してみました。

フレームはアルミ製で、メッキでゴールドに着色しているリールなので、ブラスが良く似合うと思いました。

 

クリッカーの摩耗に関しては、前回のブログ内容と変わりがないので省略いたしますが、このクリッカーも以前修理した2台のBill Ballanリールのクリッカーと形状が異なります。

 

形状を計測して、加工を行ない、圧入されていた部分にねじ加工して、ネジ方式でクリッカーを取り付けられるようにいしました。

 

前回の言いましたが、ネジ方式であれば。クリッカーを取り外して板バネの強度調整を行うことができるので、気持ちいいクリック音になるように自分で調整できるのがメリットです。

ギアは摩耗が少なかったので、そのまま使用しています。

クリッカーを取り付け、回転確認を行い、グリスアップしながら他のパーツを組み付ければ完成です。

 

修理前は心もとなかったクリック音も元気になり、紛失したネジも復活し、今まで通り最前線で活躍してくれることと思います。

 

これで8月に入って3代目の修理完了です。

 

現在あと3台の修理依頼があります。

お盆の帰省も無くなったことなので、じっくり修理していきたいと思います。

 

バンブーロッドの製作も頑張っておりますが、アクシデントもありました。

このお話はまたおいおい!