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2022年の振り返り

現在バンブーロッドの1回目のエポキシコーティングを施しており、部屋は暖かく、静かな状態で、埃を発生させたくないので、少し早いのですが2022年の振り返りをしたいと思います。

 

個人的な大きな出来事としては、母親が永眠したこと。

何年か前に腰を痛めてからは実家近くの老人ホームにお世話になっておりましたが、ここ最近はコロナ禍で帰省することもなく、面会することもかなわない状態でした。

 

最後にも立ち会うことは叶わず、寂しいお別れだったことが心残りではありましたが、いつも冗談を言ってみんなから愛される母親で、今頃は親父と再会して笑っていると思います。

 

もう一つは、9月末にコロナに感染し、激しいのどの痛みと咳に襲われ、ここ最近ではまれにみるしんどさでした。

 

写真のようにパルスオキシメーターが3つあるのは同居家族3人全滅だったのです。

また、最悪だったのは、9/26から保険適応外になったのですが、私の陽性判定が9/26で保険が適応されなかったのです。

 

忘備録として、記しておきますが、のどの痛みにはイソジンでのうがいとヴィックスのど飴が効きました。

また、咳に関しては龍角散が良かったです。

あと、試していませんがヴィックスベポラックも効くような気がしております。

 

生活面はこんな感じです。

仕事面では、今年はリールの修理が相次いでいました。

特にリールのフレーム修理が印象に残っています。

 

人様のリールを旋盤に固定して、ぶん回しながら切削加工する作業は中々嫌な汗をかく作業ではありましたが、修理を完了し、お客様に喜んでいただける瞬間は格別なものでした。

 

この修理を公開して以来一気に修理の依頼が増えたような気がしています。

ノブの破損修理が一番多く、リールフットの交換、巻き手変更に伴うパーツの加工やラチェットパーツの加工等々修理が舞い込んできました。

現在も3台の修理リールを預かっています。

もう1つはFairy Reelの作製でした。

サイズ指定での加工依頼があり、軽い気持ちで引き受けたのですが、ノブと一部のパーツ以外は全て新しく設計が必要で、結構な時間がかかりましたが、こういう機会がないとなかなか手出しができない分野の設計を行うことが出来て個人的にはこれによってかなり技術面でも成長できたのではないかと思っております。

 

需要の少ない小さなリールですが、一切の妥協をせずこのサイズのリールとしては一番きれいでカッコいいリールだと自負しております。

 

リールに関しては新たなサイズのFairy Reelを追加できましたが、ロッドに関しては進展がないような気がしております。

Glass Rodはようやく来年に出来上がる目途が付きましたが、結構な時間がかかり、色々と反省も多いです。

バンブーロッドに関しては、数をこなすほどに難しく感じています。

それは、より細かな部分が気になって、工数が増え、時間がかかりといった具合です。また、プロセス変更に伴い事前確認作業に時間を取られました。

 

円安の影響により、リール関連では金属材料の急騰、ロッド関連では、コルク、ガイド類の値上げ、ニッケルシルバーの値上げ、小物類に関してもニッケルシルバーや真鍮を多用しており、円安の影響をもろに受けております。

木材の輸入量も減り、価格高騰しているようです。

 

2023年に価格の見直しを予定しており、材料高騰分だけは値上げしなければならない状況です。

材料も30%以上値上げされているものもありますが、個人的な考えとしては、価格以上の価値のあるもの、期待以上のものを提供する。

このスタンスを変えないようにしていきたいと思っています。

 

現在在庫なしとされているものでも予約と言う形でご注文可能です。

メールや各種SNS等で連絡いただければ、値上げ前の価格にて予約可能です。

 

現在のところ、リール以外の商品については値上げを予定しております。

リールは何とか現在の価格を維持しながら行けるところまで我慢しようと思っております。

 

年内最後の投稿ではありませんが、1年間ありがとうございました。

Retro Rod&Reelは敷居の低いメーカーです。

商品の質問、修理の質問、こんなもの作れませんか?等々気になることがございましたらまずはメールや各種SNS等で連絡いただければ何なりと対応いたします。

電話でも大丈夫なのですが、機械加工中やコーティング中など手を離せない状況の場合もございますので、その時は電話対応できないこともありますので予めご了承くださいませ。

 

来年は2月17日(金)~19日(日)まで東京都立産業貿易センターにて、つるや釣具店さん主催のハンドクラフト展が開催されます。

今年の10月以来の開催で、5カ月しか時間がありませんので、中々商品作りに時間を割けませんが、解禁を控えた時期にFlyマンの物欲を刺激できるような品々を持参できるよう加工を進めていますので、来年またお会いできることを楽しみにしております。