以前ラッピング時にほんの少しだけ紹介したグラスロッドを紹介したいと思います。
このロッドの仕様は、6'06" #2 5pcsで、仕舞寸法は約430mm
ブランクカラーはホワイトと言うかアイボリーと言った感じです。
ブランク表面は研磨された状態でいわゆるサンドの状態のブランクです。
コルクグリップはシガータイプで11.5個のコルクを使用しています。
グリップ径は最大23mm程度で握りやすい形状をしています。
ラッピングはホワイトのシルクスレッド#100を使用してラッピングしており、シースルー仕様にしています。
ラッピングは出来る限り細いスレッドで巻くことで、繊細で美しいラッピングになると考えており、#50程度のミシン用のシルクスレッドは使用しておりません。
#50程度のミシン用のシルクスレッドはカラーバリエーションも多く、安価で入手しやすいのですが、やはり#50で巻いたスレッドと#100で巻いたスレッドでは繊細さが大きく異なり、また、ラッピングテクニックも異なるので、自分自身の技術の向上のためにも簡単なラッピングをすることなく、細いスレッドで丁寧にラッピングすることを心掛けています。
エポキシ塗布すると綺麗にシースルーになり、ガイドフットが露出してきます。
アクションとしては、6'06"の割には柔らかいアクションだと思います。
同じ長さのカーボンロッドから持ち替えると、凄く柔らかく感じます。
同じ長さのバンブーロッドでも案外この長さだとTipアクションになりがちになりますが、このグラスロッドはミディアムアクションと感じると思うでしょう。
グラスロッドに慣れているフライマンもこのグラスロッドを振ってみるとニヤニヤすると思います。
前述のように仕舞寸寸法が430mmなので、フライベストの背中に斜めにすれば収まる程度の長さです。
背中にはレインジャケットとこのパックロッドを忍ばせて源流に向かう!
両手は常に安全確保のために使える状態にして、安全に源流に向かうことができるのです。
源流域ではロングキャストすることはほとんどなく、~5m程度の距離、いわゆるリーダーキャストを多用しながらサイトフィッシングで釣りを楽しむことが多いのです。
私はファールドリーダー6.5fに5Xのティペット2f、6Xのティペット5f程度のシステムで釣りをすることが多いので、~5m程度の距離の場合はフライラインは3f程度しかトップガイドから出ていない状態でキャスティングをすることになります。
このような状況でキャスティングする場合はフライラインの荷重がティップ部分の負荷として働かないのでロッドが曲がらず、キャスティングをしようとするとティップが曲がらないので、早く振ってライン負荷をティップ部分にかけようとするキャスティングになるので、慌ただしく、せせこましいキャスティングになってしまいます。
このロッドはロッドの自重だけでティップに負荷を掛けることができるので、3f程度のフライラインでも十分にロッドティップが曲がり、その復元力でフライを簡単にポイントにプレゼンテーションすることができます。
ロッド自体の持つ比較的ゆったりとしたテンポでキャスティングできるので、バラードのようなテンポでキャストできることからBalladと命名しており、
グラスロッドなのでG-Balladとしています。
トラウトをヒットした後は柔らかなロッドなので、ヤマメやアマゴのローリングやイワナのトルクフルな突っ込みにも笑顔で対応できます。
この笑顔で対応できるというのは、ロッドが大きく撓むため、オットットと声が出るくらい楽しくて、笑顔になってしまうのです。
この6'06" #2 5pcsは最後のブランクになってしまいました。
定価68000円+送料でラスト1本を販売いたします。