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ループ形状とロッドアクション

ループ形状とアクションについてとりとめのない話をしようと思います。

ループ形状の理想形状とは?

と問われたときには、アッパーレグとロアレグがストレートでナローなループが理想と答えると思います。

ループ先端形状は綺麗なR形状が望ましい。

 

ロングリーダーには舟形ループが良いとかよく聞きますが、舟形ループは言わばワイドループの変形型であり、空気抵抗が大きく全くお勧めできないループ形状です。

リーダーが長くてもティペットが長くてもアッパーレグとロアレグがストレートでナローなループが良い事は変わりません。

 

キャスティングの練習をしているといつの間にかディスタンスに特化したような練習になってしまいますが、遠くにフライを飛ばそうとして力むよりも、ナローループを心掛けてキャスティングしたほうがフライが遠くに飛んでいることがあります。

 

空気抵抗をいかに少ないキャスティングを心掛けるほうがループは綺麗でディスタンスも確保できるのです。

ループの幅はキャスティング時のロッドティップの最上点と最下点との高低差により決まるので、比較的ティップアクションのカーボンロッドを使用するとナローループを作りやすいのです。

 

で、舟形ループはフォワードキャストのロッド停止後にロッドティップがお辞儀することによって舟形ループになります。

この急激なロッドのお辞儀はロッドティップにも負荷が大きく、決して優雅なキャスティングには見えないのです。

 

特にバンブーロッドを使用する場合は、優雅な釣り、自分のリズムでキャスティングする楽しさを味わいながら釣りをしたいので、ゆったりとしたキャスティングをしたいのです。

 

ロッドアクションの理想形と聞かれたら?

これに関してはフライマンそれぞれに答えが違うかもしれません。

 

私は比較的近距離でのサイトフィッシングをすることが多く、リーダーキャスティングでもロッドの復元力でフライをキャスティングできるようなアクションが好きです。

 

バンブーロッドのテーパー置き換えると比較的ティップヘビーにするためにティップはやや太く、全体的にスローテーパーなテーパーになると思います。

 

こうすることによりゆったりとした復元力でスローなアクションになると思います

このような比較的スローなアクションのロッドアクションが私個人としては好みなのですが、このようなロッドはキャスティング時のロッドアークが広く、ワイドループになってしまうのです。

 

このように理想的なループ形状と好きなアクションは両立にない場合が多いのです。

この場合理想的なループ形状に合わせたティップアクションのカーボンロッドにするのか?

好みのアクションのスローアクションのバンブーロッドにするのか?

 

答えは簡単です。

ティップアクションのカーボンロッドでは好みのアクションにはなりませんが、

好みのアクションのスローアクションのバンブーロッドで理想的なループ形状を作るのは不可能ではありません。

先ほどループの幅はキャスティング時のロッドティップの最上点と最下点との高低差により決まると言いましたが、ロッドのアークを狭くしてゆったりとキャスティングを行ない、ホールを多用してロッドハンドは狭いアークを意識するだけでロッドを振ると言う意識は捨ててラインハンドでホールでラインを飛ばすように心掛けるとナローなループ形状を作り出すことができます。

 

ロングキャストになるとどうしてもロッドハンドに力が入るのでロッドアークが広くなって破綻してしまいますが、近距離のキャスティングであれば以下にロッドを振らずにキャスティングするかを心掛ければナローループは出来るのです。

 

このキャスティングは疲れません。風があっても大丈夫です。

 

理想のアクションのロッドでナローループのキャスティングをしましょう。