Short Bamboo Rodの方は火入れ、仕上げ削りを終えて、接着、接着剤落としまで完了しております。
写真は火入れ前のバインディング状態です。
通常火入れ前のブランク寸法は仕上げ削りよりも1mm程度大きい状態に削ります。
Tip側もButt側もそうしている人も多いようですが、私はTipもButtもButt仕上げ寸法側+1mmで削った状態でバインディング、火入れを行なっています。
理由としては、体積が異なると火入れ時間が異なり、同時に火入れを行なった場合、体積の小さいほうが熱が回り易く、濃い色になってしまい、火入れ状態が異なってしまうからです。
なので、体積を同じ状態にして火入れするようにしています。
仕上げ削り量がTip側が多くなってしまいますが、火入れ状態が同じなのでブランクの色合いも変わらず、自己満足しています。
ヒーターについては何度かこのブログにも書いていますが、ブランクに直接ヒーターが当たるような構成では、ヒーターの面してる面と、その反対面とでは火入れ状態が変わってしまうので、私のヒーターはアルミのロッドケースにリボンヒーターを巻き付けて、ロッドケースの外周側から均一に加熱しています。もちろんブランクがアルミケースに接触しないように金属製の網を敷いております。
このヒーターは約10分で設定温度に到達し、ヒーターのON,OFFは手動で行っているんですが、かれこれ20年以上もこのやり方で温度調整を行っているので、温度バラツキもほとんどない状態で火入れできるスキルが身につきました。
今回から、Ferruleサイズを設計変更しました。
大きな変更点はFerrule長さと厚みです。
また、マルチピース用のFerruleも新たに設計変更したので結構設計に時間がかかりました。
また、設計変更後の試作でプログラムミスもあり、1週間程度時間を要してしまいましたが、Ferruleサイズとして8/64から17/64までの2ピース用、マルチピース用の各部分のサイズ表も作製したので、使用したいFerruleは結構短時間で作製できるようになったと思います。
現在市販のFerruleが入手できない状況のようです。
また、快削洋白(C7941)が数年前よりも40%程度値上げされており、リール作りにも快削洋白を多用している私にとっては非常に痛手です。
快削洋白に限らず金属全般が非常に値上がりしており、出来るだけ加工ミスをしないようにしようと心掛けてはいるんですけどね。
まだまだミスが多いです。
さて、Ferruleを自作しているビルダーさんも結構大勢いると思うのですが、Female Ferruleの嵌合部分をリーマー加工してないビルダーや、市販品のリーマーをそのまま使用しているビルダーをたまに見かけます。
市販のリーマーは先端10mm程度はテーパーになっているためそのまま使用するとテーパー状の穴になってしまいます。
私はリーマーの先端部のテーパー部分をグラインダーで切断してストレートのリーマーにして使用しています。
リーマー加工のコツはたっぷりの切削油を掛けながら比較的低回転で行うことです。
Ferrule加工、セレーション加工も終わり、洗浄してFerrule接着前まで終了しております。