![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=420x1024:format=jpg/path/sacc15bfac83c32b0/image/i296b0ff8a4e11423/version/1685348270/image.jpg)
以前にG-BalladのTipを友人に踏まれて修理したロッドが再び修理のため運び込まれました。
以前に修理した箇所が折れてしまったようです。
補修箇所のスレッドを解いて、グラスソリッドを抜いた状態の写真です。
前回は折れた部分の内径に合うようにグラスソリッドを加工して接着し、表面をシルクスレッドで補強巻きして補修しておりました。
同様の補修では、また折れる可能性があるので、更なる補強が必要と判断いたしました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=424x1024:format=jpg/path/sacc15bfac83c32b0/image/id04839fbcdafc30c/version/1685348270/image.jpg)
まずは前回同様に折れた部分の内径に合うようにグラスソリッドを加工しました。
そして、折れた部分の外径と同サイズの内径を持つグラスパイプを準備して、このグラスパイプの外径を研磨していき、薄いパイプを作製しました。
グラスソリッドを芯棒として挿入接着して、グラスパイプで外径の補強を行ないました。
折れないようにすることによって曲がらないようになる可能性があるので必要最小限の長さにするようにしております。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=415x1024:format=jpg/path/sacc15bfac83c32b0/image/ie9b493b1eee8fb22/version/1685348270/image.jpg)
接着後にシルクスレッドで補強巻きを行ないました。
これは、補強と色合わせのためのラッピングです。
現在はエポキシ塗布後、ドライングモーターに取り付けられております。
あと数日で完成予定です。
道具は壊れます。
道具は修理できます。
また、思い出の続きを綴ることができます。
ロッドにせよ、リールにせよ色んな修理を行ってきました。
そのたびに知恵を絞り、考えて修理を行ってきました。
そうするうちに少しづつ、ノウハウの引き出しが増え、対応できる範囲が少しづつ広がりつつあります。