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Goodsの加工

6月は田植えなどの農作業が結構あり、本業の仕事の方では、難しいリールの修理、ノブ交換、リールフットの加工などの依頼がありました。

また、グラスロッドの修理や、ビルディング依頼などもこなしてきました。

 

空き時間には花梨瘤材を利用したフロータントケースの加工も行っております。

フロータントケースについては、加工プログラムさえあれば、部材のセッティングを行ない、スタートさせれば勝手に出来上がると思われるかのしれませんが、それなりに気を使うところもあるのです。

 

D型ヒンジと呼んでいるオリジナルヒンジ構造を採用したこのフロータントケースはボディー側のD型ヒンジに設けた貫通穴とカバー側のD型ヒンジとの貫通穴が一致しなければヒンジとして機能しないので、D型ヒンジを取り付ける部分の加工深さ精度が必要なのです。

 

ですから板材の厚さ精度がばらついていると、使い物にならないのです。

 

私が加工に求めている精度と、材料である板材を加工している加工業者の加工精度の感覚はおそらく違います。

また、板材は加工後に変形することも考えられますのでやはり、材料入手した後に所望の加工精度まで追い込む作業が必要になってくるのです。

 

外形加工の終わったものの中から瘤材としていい感じの2個だけ先行仕上げを行ないました。

機械加工を終えた状態の部材を1個ずつ面取り加工、研磨加工して、D型ヒンジの接着、マグネットの接着、コーティング等を行い、完成させていきます。

 

花梨瘤材の紅白が入り混じったもので、なかなかいい感じに仕上がっております。

写真左側は加工前から予約が入っておりましたが、写真右のフロータントケースは販売可能です。

 

今まで、チーク材で加工していたものは現在在庫切れ状態で、現在販売可能なフロータントケースはこの1個のみです。

 

ある数日すれば順次花梨瘤材のフロータントケースも完成しますが、今回の販売個数は12個です。

 

価格は送料込み4300円になっております。

 

チーク材のフロータントケースは送料込み3860円で販売しておりましたが、材料代の違いが販売価格の違いとなって表れております。

チーク材、ウォールナット材で加工した場合は価格変更はなく、3860円での販売予定です。

 

私が加工しているGoods類は、どれも時間を掛けて部材構成、デザイン形状を煮詰めて作りあげたもので、フロータントケースに関しては、唯一無二のものです。

 

こと、フライフィッシングに関しては、「自分の認めたモノに囲まれて釣りをしたい」と考えており、これらのGoodsに関しても自分で欲しいと思ったものを形にしていったものです。

 

現場で不便に感じた動作、面倒に感じた作業を見つめなおし、改善していくGoodsを今後も作っていきますので、何か提案等があれば、一緒に新たなGoods開発しませんか?