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Retro Reelについて

寒くなってきましたね!

気が付けばクリスマス目前で、寒いのも頷けます。

 

さて、今年もたくさんの方にRetro Rod&Reelのロッドやリールを購入いただきました。

何とか年を越せそうです。本当にありがとうございます。

 

1人で仕事をしていると、どうしても仕事に偏りが出てしまいます。

修理対応等が非常に多く、予定していた加工が出来なかったり、納期が遅れてしまったりすることもありましたが、簡単に今年を振り返ってみます。

 

今年は本格的にFairy Reelを加工し始めました。

と言ってもまだまだ生産個数は少ないのですが........。

このFairy ReelはDT-2Fをハーフカットして、バッキング少々巻いて使用する程度の小さなリールです。

また。リールフットも小さく、通常63mm程度のフット長に対してこのリールのフット長は47mmです。

 

専用にいロッドであれば問題ありませんが、通常のロッドに装着しようとすると、バランスが悪かったりすることも予想されます。

ですが、一部のマニアの方々から絶賛されているリールでもあります。

 

今後はこのリールに最適なショートロッドももっと作製して、Rod&Reelとして販売するのも考えております。

さて、私の作製するBuddyリールは大きく分けて3種類のフレーム材料と3種類のフェイスプレート材料で加工しています。

 

フレーム材料は、ジュラルミン、ブラス、ステンレス

フェイスプレートは、エボナイト、ジュラルミン、花梨

 

そこで、今年人気だったリールTop3を発表したいと思います。

第3位  ジュラルミンフレームのエボナイトフェイスプレート

 

第2位 ブラスフレームのジュラルミンフェイスプレート(Bi-Metal)

 

第1位 ブラスフレームの花梨フェイスプレート

 

ブラスフレームの人気が高いです。

個人的にはステンレスフレームの花梨フェイスプレートが一番きれいだと思っているのですが、やはり、ゴールドに輝くのは好きな人が多いんでしょうね。

 

最近の金属高騰により、価格変更も頭をよぎるのですが、なんとか今の値段を維持していこうと思っています。

 

Buddy Reelの兄貴分として以前にBros.Reelを加工しようと考えていましたが、ドラグシステムに納得がいかず、未だ販売できない状態になっていました。

 

写真右がBuddy 写真左がBros.

Bros.はDT-4Fも楽々収納できるサイズで、スプール径はBuddyの56mmに対してBros.は62mmです。ピラーの長さも少し長いのです。

 

このサイズであれば、ドラグシステムはなくてもいいのかもしれないと思い、Buddyと同様にドラグの無いものを作ろうと考えています。

 

それとは別にドラグについてももっと頭を回転させて今まで納得いかなかったドラグシステムを白紙にして、再度考え直そうと思っています。

 

ドラグシステム自体はそんなに難しい構造でなくても構成できるのですが、ドラグ調整のためのダイヤルをリール裏面の飾りネジを流用したいと考えて泥沼にはまっているのです。

ですが、ここはデザイン最優先で進めたいと思っているところなのです。

リール修理をする際に色んなリールを分解して、色んなドラグ機構を見て、構造を理解して、自分なりに情報収集できていますので、これらの情報を基に自分なりに改良を重ねたドラグシステムを構成させたいと思っています。

 

まずは、ドラグなしの一回り大きなBros.Reelのプロトタイプを2月のハンドクラフト展に展示できるよう、年明けから加工を開始しようと考えています。

 

ハンドクラフト展ではリール修理の受付も行う予定にしています。

大きく公表してしまうと修理依頼が殺到すると困りますので、このブログをいつも見て下さっている方にだけお知らせいたします。

ハンドクラフト展に修理を依頼したいリールがあれば、持参していただき、その場で見積もり、お預かりさせていただきます。

当然私の技術だけでは修理できないモノもあるとは思いますが、何なりと相談できる場を設けたいと思っております。

 

今年も残り少なくなってきましたが、今年の心残りは何と言っても2回しか渓流に行けなかったことです。

来年はせめて月一程度でいいので釣りに出掛けたいと思っております。

 

貧乏暇なしですが、これが天職だと思っております。