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卒業

3月と言えば卒業シーズン

我が家の3人兄弟の真ん中がこの度大学を卒業致しました。

 

4年前はコロナが始まるころで、近くの医院で日本で初めてコロナが確認され、大学もオンライン授業などになり始め、1つ違いの妹が大学に入学する2021年はコロナ蔓延で閉塞感が漂う時期だったように思います。

 

楽しい大学生活もオンライン授業により半分くらい楽しめなかったのかもしれません。

この4年間、オンライン授業の時はお昼ご飯は私が作って2人で食べたり、3人で食べたりという日々があり、レパートリーの少ない中のローテーションで何とか過ごした日々を思い出します。

 

また、高3の2月から居酒屋でアルバイトを始め、送り迎えをしていました。

夜は遅いときは11時くらいまで頑張ってバイトをしており、この4年間のバイトで忍耐力が身についたのではないかと思います。

 

ご飯の準備、送迎等で時間をとられることもあり、また、通常授業が始まると駅までの送迎があり、妹を送って、姉を送って、妹を迎えに行って、姉を迎えに行くと言ったことも良くありました。

 

自営業と言うこともあって、時間の都合はつくのですが、その分のしわ寄せが必ずあるので、その分どこかでリカバリしながら何とかやりくりをしていました。

 

大学の4年間で大きく成長した娘に対して、私はこの4年間でどの程度成長できたのかと考えると、なかなか答えに窮してしまいますが、

通常のサラリーマンよりも親子の時間を過ごすことが多く、これは今後年を取るにつれてよい思い出になることは間違いなさそうです。

 

4月からは大阪に働きに行くことになり、自宅から通えるのでこれからも親子の時間を楽しみたいものです。

妹も4年生となり、大学へも週1回程度になるので、送迎等は少なくなるのですが、その分、昼食を頑張らねばなりません

節目があることで、そこで一旦生活が変わりますが、自営の私は何ら変わることなく、日々の仕事をこなさねばなりません。

3月の頭から加工していたこのリールシートフィラー110本もようやく納品でき、少し落ち着いています。

110本あると、当たり前ですが、すべての作業が×110倍になるのです。

例えばドリルでの穴あけ作業が1個当たり5分かかったとすると×110倍で550分

9時間以上かかります。

四角い状態のウッドを円筒状に加工するため、旋盤で外周加工を行なうのですが1個当たり15分かかるので15×110で1650分で27時間掛かるのです。

1日8時間旋盤作業しても3日以上かかります。

全然終わらない加工を毎日毎日繰り返すと気分は萎えてしまうのですが、これが終わったら何かきっと新たなものが見えてくるんだろうと思わないと心が折れてしまいます。

 

何か頑張らないといけないときに、人間は過去の記憶をさかのぼり、辛かったことを思い出し、それと比較したらまだマシだと思い込んで頑張るような気がします。

今回のこの辛かった日々は次の辛さを軽減する一助になると思っています。

 

肉体的に辛かったことは、実は過ぎてしまえば栄養にいなるのだと思うのですが、精神的につらかったことはいつまでも嫌な気持ちのまま残ってしまいます。

私が出張で中国で過ごした日々は肉体的にも精神的にもつらかった日々だったので、よく頑張ったものだと思うのです。

 

それは某携帯端末の生産に関する生産立ち上げで中国に出張しており、自分たちが設計したものを中国の関連企業で作製してもらい、工場に納品して生産稼働させるもので、その生産工場は出張先とは別工場なので、朝8時に出張先に出勤しそこから別工場にバスで出向いて仕事をしていました。

夜11ッ時くらいにタクシーで出張先に戻り、そこからミーティングが延々と続き、朝方の4:30くらいに解放され、ホテルに帰ってシャワーを浴びて1時間くらい寝るか、ここでこのまま3時間くらい寝るかの選択の日々で、2カ月で409時間の残業だったのです。

仕事仲間は次々に体調不調で帰国するなか、最後までやり切りました。途中上司とも何度ももめて、取っ組み合いになりかけたこともあり、残業時間があんまりで、このままでは死人が出ると言った時の上司の言葉は、「ここは治外法権」にブチ切れたこともありました。

 

そこから中国での仕事が増えましたが、他の人が根を上げてしまった仕事を引き継いだり、初めから無理だと判っている仕事をやらなければならなかったりで、このままでは潰れてしまうと思ったのです。

 

2015年に会社を卒業し、半年間職業訓練校に通い、CAD,CAMを真剣に学んで、念願の個人事業主となったのです。

とは言ったものの、最初から厳しいこの業界での新参者なので、毎日毎日自転車操業の日々ですが、少しづつですが顔と名前を覚えてもらって、小さく成長しています。

 

何が嬉しいって、自分で考えたものを自分でデザインして、自分で加工プログラムを作って、自分で加工して、自分で販売する。

誰にも文句を言われたり、成果を横取りされたりすることなく、自分の思いを形にしていくことができるのが楽しいです。

後1年大学に通う末っ子が卒業すれば、少しゆったりと旅にでも出かけたいと思っています。

 

勿論、釣り旅です。