マグネットリリーサーのマグネット強化バージョンを以前1個試作しました。
今までのφ10mmのマグネットからφ14mmへと変更し、マグネットの磁力は2.5倍に向上しています。
基本構造は今までと変わりなくヒートン一体ボディー内にマグネットを接着+ネジ固定して、ボディー外周にウッドを装着し、ボディーと同材質のカバーをする構造です。
試作したマグネットリリーサーを検証してみると、ウッド部の肉厚が少し薄いように感じました。
このため、ボディの肉厚を変更し、ウッドの肉厚を増やすように少し設計変更しています。
ランディングネット内径約40cm程度のモノに使用するのが良いと感じていますが、ネットの重量によって変わってきますので、目安としてお考え下さい
マグネットリリーサーのボディの加工に関しては、NCによる自動加工プログラムを作成したので、材料をセットしてスタートボタンを押せば、自動で加工できます。
自動加工できるのであれば大量生産も簡単だろうと思われがちですが、所詮NC旋盤です。
材料をセットする前に適当な長さに材料カットして、端面加工が必要です。
同様の加工を繰り返すためには加工数だけの材料準備が必要なのです。
自動加工後は突っ切り作業ですが、突っ切りは手動加工です。
突っ切り後の端面加工も手動です。
ターニングセンターのようにすべての工程を自動加工できるような優れた装置など購入する財力がないので、小型の卓上NC旋盤で何とかやりくりしているのが現状です。
もし、NC旋盤があるけど加工プログラムが出来ないという方がいれば、加工プログラムのお手伝いは出来ると思います。
マグネットリリーサーの外径形状が出来上がったら、マグネット収納部分の加工です。
前述のようにマグネットは接着+ネジ固定なので、マグネットの収納部φ14mmの凹部加工とM3ネジ用のタップ加工が必要です。
写真は外径形状の加工終了段階のものと、マグネット収納部加工のため、φ8mmエンドミルで座グリ加工した状態のものです。
この状態から中ぐりバイトでφ14mm、深さ5mmになるように加工プログラムを作成します。1セット、2セットの加工であればすぐに加工できる内容なのですが、数が増えればそれなりに加工時間がかかり、自動化できていない単純加工作業も結構な時間が掛かり、1日中旋盤作業なんて言う日もあるのです。
マグネットリリーサーに関しても、ランディングネットメーカーへのOEM供給などもやっていきたいので、ランディングネットメーカー様で、オリジナルマグネットリリーサーを作製したいので、話を聞きたいなんていうところがありましたら、声を掛けて頂きたいと思います。
完成品の納入もOKですし、加工途中の部材供給なども可能です。
マグネットリリーサーにいついての話でしたが、NC旋盤とNCフライス盤があります。
どちらも卓上の非力な装置ですが、安定した形状寸法を維持することは可能です。
ハンドクラフト展では、自分の作製した商品を展示販売するイベントですが、出展者さんの加工のお手伝いをするために出展者さんに声を掛けて御用聞きもやってきました。
お陰様で、結構な数のメーカーさんの加工のお手伝いをするようになってきております。
業界が変わればもっともっとたくさんの加工のお手伝いができると思っています。
こんな加工したいけど、とか、こんなイメージのモノを具現化して加工したいなど設計を含めてのお手伝いも出来ますので、声を掛けて頂けると嬉しいです。