
久々に釣りです。前回の天川釣行は4/18だったのでかなり時間が経過しています。
5月はイベントだったり苗代準備だったりで忙しく、6月は田植えや野菜の苗を植えたりと忙しかったのです。
それ以外に我が家の娘は自宅から会社に通っていたので朝晩駅まで送迎をしていました。長女は土日休みですが、次女は基本土日出勤なので、1週間通じて釣りに行けそうな気配がなかったのです。
前回は娘を送った足で釣りに行きましたが、時間的余裕がなく、目的地点までたどり着けなかったのです。
最近長女が一人暮らしを始めたので、次女の休みの日に釣行日を合わせれば早朝から釣りに出掛けられます。
朝3:00に起床し、1.5hで目的地へ
この時間でも既に2台の車が....。
幸い1台の車の持ち主は着替え途中だったので挨拶して、どこに行くのかを確認すると私とは事夏場所だったので釣りがシェアできました。
一声かけておくとトラブルも減りますので、出来るだけ声かけするようにしています。
前回は芽吹き始めの木々は緑を深め、虫の声、鳥のさえずりを聞きながら少し歩いてから竿を出しました。
あれ、魚影が少ない!これが最初の印象です。前回の時は目視でもかなり確認できた魚影が少ないのです。
抜かれてしまったとしか言いようがありませんが、少し残念な気持ちで進んでいきます。
今日は目標地点をあらかじめ決めているので、そこまで確実にたどり着けるように進んでいきます。
水量も少なく、浅瀬から渓魚が走り、深場の兄貴にチクるのかなかなか良いポイントでも厳しいです。

そんな大きなアマゴは釣れませんがそこそこのサイズが混じります。
最近はここでの釣り用に作製した6’00” #3 4pcsのバンブーロッドを使用しています。
リールのほうは最初に作製したBuddy eboniteを使用しています。
少し話はそれますが、バンブーロッドのリールシートフィラー長さと、リールサイズとには黄金比というかベストマッチ長さなるものがン存在すると思っています。
Cap&Ringの場合はRingを一番前にすると数ミリの余裕があるような感じてリールを取り外せる感じで、大きなフットにリールは当然取り付けられないのですが、フィラーは出来るだけ短いほうがカッコいいのです。
大手メーカーは最大公約数的な考えで、どんなリールでも取り付けられるようにと少しフィラーが長いのです。
どんなリールも取り付けられる反面、小さめのリールフットの場合は間延びして不細工になるのです。
私は自分の作製するロッドと自分の作製するリールが一番美しくフォットする長さのフィラーを作製しています。
中には装着できないリールのあるでしょうが、装着して不細工なリールなど装着できなくていいのです。
今回も6’00”のロッドに6.5fのファールドリーダーを結び、6f程度のティペットを結んで、ピンポイントに打ちこむスタイルです。
特にアマゴは1投目でポイントに入れなければ大幅に釣れる確率が下がるので、長い事色んなリーダーシステムで試行錯誤して、ファールドリーダーを自作するようになり、その中で長さや、テーパー、ステップ数などを変更して現在のリーダーシステムにたどり着きました。
そーッと、水面に乗ったフライは次の瞬間、水面に現れたアマゴにかき消されるのです。
ピンポイントに投じることが出来れば、ナチュラルドリフトする長さなど50cm程度で十分で、下手にロングリーダーやロングティペットにすることで1投目でピンポイントに投じることが出来なければ釣れる確率は下がるだけなのです。
しかもここでは魚体が見えています。
数m先にある魚体に向かってキャストするので、ショートキャストしやすいスローテーパーのスローアクションのロッドの方がキャストしやすいのです。
ですが、カーボンのロッドに慣れている方は私のロッドアクションを毛嫌いします。
それはショートキャストでサイトフィッシングをしたことが無いのかもしれません。
私はこの釣り場に通って、ここで確実にサイトで釣果を上げるためにファールドリーダーもそうですが、ロッドアクションについても色々とテストを重ね現在のロッドテーパーを導いたのです。
ロッドを振るためのキャスティングと言うよりも、ロッドを止めることを重視したアクションなのです。すぐそこに魚体はいるので力をこめてキャストなど必要なく、STOPを意識してナローループでピンポイントにフライを落とすこと、これだけに特化したロッドです。
逆を言えばロングキャストの釣りは苦手なロッドです。キャストできないのではないのですが、ロッドのアクションの影響でロッドのアークが大きくなりワイドループになり易くなり、キャスティングを繰り返すと疲れます。ロングキャストが必要な釣りはそれっ用のロッドを使用すればよいのです。
私のロッドは至近距離に特化して、狙った渓魚を確実に釣るロッドです。

この辺りは世界のイワナの最南限と言われており、更にはここには奈良県の天然記念物に指定されているキリクチも存在します。
キリクチとはその名の通り、ヤマトイワナの口の先端をCutしたような形状をしています。
オレンジ色の点は周囲がぼやけ、白点はあるが目立たず、全体的な印象はヤマトイワナです。
写真上では特に口元がカットされているような風には見えませんが、下の写真では通常にイワナに比べ、口先が短い印象を受けます。
ここも昭和40年代に炭焼き職人が入渓した際に食用としてニッコウイワナを持ち込んだとのことで交配が進み、キリクチは激減しまた、純血はほんの少ししかいないような状況です。
写真撮影後は速やかに元の場所に優しくリリースしました。
それにしてもこの種が釣れるのはごく一部の限られた領域で、ここで細々と命を繋いでいるのです。
来年には尺越えになっているかもしれません。
そんなこんなで、出来るだけ場所を特定できないよう配慮しております。