
最近のロッド修理関連を書きたいと思います。
このバンブーロッドはCap&Ringが釣行中に無くなったとのことで、Cap&Ringの加工依頼でした。
実際に現物合せでサイズ確認しながら加工するのでロッドを送付いただき、加工していきました。
ロッドを作製したビルダーとは連絡が取れないとのことで依頼がありました。
当然ながらジャストフィットする金具など持ち合わせてないので、加工していきます。
1個だけの加工なので、段取りなどで結構時間が掛かり、その分修理代金に反映されてしまいますが、修理できることが何よりだと思って加工しております。
黒染めも希望されており、黒染め後表面にコーティングして接着しております。

次もバンブーロッドで、グリップ形状がしっくりこないとのことで形状見本の写真を送って頂きそれを見ながらシェイプしていきました。
また、フィラーの研磨のご依頼もございました。
簡単に引き受けた割には大変な作業だったのです。
3pcsのこのバンブーロッドはグリップ側にピースにストリッピングガイドがあり、私の小型旋盤の主軸貫通穴に通らないのです。
仕方ないのでCapを主軸にクランプしてロッドを回転させ、ストリッピングガイド付近をベアリングで保持してグリップを成形しました。
セットさえできれば後は簡単で見本を見ながら形状を整えていきます。
その後、フィラーの研磨と、クランプしたCapやRingを再研磨して終了です。
約30年前のロッドで、ビルダーさんは既に他界されているので何とか修理できてよかったです。
比較的簡単な修理ならばあまり時間が掛からず修理可能ですが、結構重傷な修理は時間も修理費用もかさんでくるので事前にお問い合わせをお願いいたします。
電話での問い合わせも多いのですが、せめて初めに名乗って頂けると助かります。
メールやSNSでの問い合わせでも結構レスポンスよく対応しているつもりですので........。