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Buddy Stainless KARIN model

リールの注文を頂いていました。

Buddy Stainless KARIN model Retro Rod&Reelのリールの中で一番高価なモデルです。

 

以前にBi-Metalをご注文頂いた方のリピートで、リピートを頂けることを非常にうれしく思っています。

 

在庫パーツをほとんど持たない生産方式なので、結構なパーツを1から加工していかなければなりません。

小さなパーツも丁寧に加工していきます。

 

ステンレスモデルはレイズドピラーのフレームがステンレスなのですが、この加工が結構大変なのです。

 

通常のジュラルミンや真鍮の切り込み深さの1/3にしなければ負荷がかかりすぎて加工できないのです。

当然輪郭加工のエンドミル加工も同様で、新品のエンドミルを装着してもこのステンレスのフレームの輪郭加工を1セット分加工すると切れ味が劣化して、使用不可となってしまうのです。

 

それならばニッケルシルバーで加工すれば?と思うかもしれませんが、ニッケルシルバーは最大外径45mmまでしか市販されてないのです。

 

以前カスタム品としてオーダーすることは可能か聞いてみたことがあったのですが、1ロット250kg単位での注文と言うことで手が出ませんでした。

 

加工時間が通常の3倍で、消耗品が増える加工になるので、このステンレスモデルは高価なのです。

しかし、ジュラルミン等のアルミと比較して輝きが違うのです。

勿論硬度が異なるので、傷つきにくい事もありいつまでも輝きが持続します。

 

今回のオーダーはハンドル側は紅白花梨でリア側は通常花梨とのご指定がありましたので、材を切り出し加工していきます。

この艶めかしい輝き!

Retro Rod&Reelの一番人気はBrass KARIN moodelなんですが、個人的にはステンレスのシルバーの深い輝きに魅了されています。

 

Face Plateがウッドの場合はウッドの反りなどが問題になることがあります。

Retro Rod&Reelでは、エボナイトに花梨を接着し反りや割れに対して強いプレートにしています。

 

以前某メーカーのウッドモデルを購入してがっかりしたことがあり、エボナイトの厚みやウッドの厚み、接着剤の選定、コーティング剤等々を検討して今の構成にたどり着いております。

 

花梨の紅白材は数に限りがございますが、現在数台分の材料に限り在庫がございます。

 

ラインキャパはDT-3F+30y  重量135gとなっております。

ステンレスと真鍮は比重が同程度なのでブラスモデルも同様の重量です。

ジュラルミンにすると100g程度ですが、ジュラルミンの花梨モデルはラインナップにございません。

 

ジュラルミンについては別材料でのトライを行なっており、もうすぐお披露目することができると思います。