
気が付けばお盆も終わりましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。
ブログの更新もなかなかできておらず、申し訳ありません。
お盆は唯一1日だけ休んで、お墓参りや家族で食事に出掛けたりして過ごしました。
お墓参りは、心が静まるというか、清々しさを感じられすっきりとします。
皆さんも良いお盆を迎えられたことでしょう。
さて、秋からはイベントが増えるので、比較的時間のある今の時点で加工を進めておこうと考えリールの加工を進めております。
リールと言えばフレームやFaceplate、スプールなどリールを構成するメインのパーツの加工を行なえば、加工の進んだ感じをダイレクトに感じられるんですが、小物類は時間が掛かる割には達成感は小さく、地味な作業が多いのです。
現在、ピラーとフットピラーの加工を進めているのですが、この加工も案外時間の掛かる作業です。
フットピラーの加工に関して言うと、φ4mmのニッケルシルバーの丸棒を切断し、端面加工を行ないL=24.3mmに仕上げます。
次に両端にCドリル加工を行ない、φ2.1mmのドリル穴加工を行ないます。更にドリル穴に対してM2.6のタップ加工を行ないます。
続いてL=24.3mmの中心にCドリル穴加工して、φ1.6mmのドリル穴加工を行ない、更にM2.0のタップ穴加工を行ないます。
その後に外径加工を行ない、両端部を残し、中央部分を細くするための加工を行ない、全体を研磨して完成なのですが、
M2.0のタップ加工を行なう際に気が付きました。
ドリル穴サイズを2.0mmで加工していたのです。
「やってしまいました」
結構時間を掛けて終盤に差し掛かった時のミスです。

気を取り直して、材料カットから再スタートです。
同様の作業を繰り返し、間違えないように中心部にφ1.6mmのドリル穴加工を行ない、M2.0のタップ加工を行ない、外形加工をNC旋盤での加工プログラム加工を実施します。
写真は加工直後の写真です。
1個のリールにこのフットピラーは2個、ピラーは3個使用します。
このフットピラーは細い部分の径が3mmで、そこにM2.0のタップ加工を行なっています。
ピラーは細い部分の径が3.3mmです。
強度的にはフットピラーの中心部のネジ加工している部分の強度が一番低いように感じます。
これには理由があるのです。
リールを落下させたり、転倒したりした場合、一番の不幸はフレームの変形やFace Plateの割れなどです。
外周のフレームに衝撃が入った時に、このフットピラーの一番弱い部分が変形することでフレームやFacePlateが変形しないようにするための衝撃吸収パーツとしているのです。
敢えて弱い部分を作ることでその部分を変形させ、衝撃を緩和させる、いわゆるクラッシャブルゾーンの考え方です。

フットピラーは変形してもリペアは簡単です。値段もフレームと比較すれば安価なので、構想段階からこのようなコンセプトで設計しています。
最後にフットピラーやピラーは研磨して完成となります。
この研磨も大量にバレル研磨するわけではなく、1個1個旋盤に取り付けてハンド研磨で対応しています。
バレル研磨は必要以外の部分まで研磨されてしまうので必要以外の部分をマスキングしたりする必要があるのと、装置自体を導入する設備投資の余裕がないことが理由です。
ピカピカなリールは時間が掛かるでしょう?
とイベント時によく聞かれます。
実際凄く時間が掛かります。
でも、それが私の作りたかったリールで、その努力を判って頂ける人に刺さって欲しいと願っている部分でもあるのです。
ホームページを見て、私の作製するリールは他のメーカーのリールよりも高額であると思っているフライマンはイベントで実際に手にしてみると、
納得いただけることが良くあります。
「神は細部に宿る」
これは、私の作製するロッドやリールを愛用しているフライマンが私に言っていただいた言葉です。
手を抜かず、納得のいくリールを今日も作っています。