
Old Reel(No Name)のリールフット長が長く、お気に入りのロッドに装着できないのでリールフットをカットして欲しいとの依頼がありました。
見ての通り古いリールでどこにもメーカー名等の記載がありません。
個人的には英国のオルコックリールではないかと推測しますが、何の根拠もございません。
さて、このリールのリールフットは長さもそうですが、リールフット裏面Rが今どきのリールとは異なっています。
今どきのリールのフット裏面Rは約9mm前後です。
このリールの裏面Rはその辺に転がっている丸棒を当てがって確認するとφ30の丸棒がフィットするのでR15mmです。
お気に入りのロッドに装着できない理由はフット長さとオーナーさんから言われていますが、フット長さが短くても結局裏面Rの関係でフィットしない可能性もあり、加工費用を頂きながら装着できないフットを加工してしまったとなると具合が悪いのです。
折角のアンティークリールなのでリールフットには一切手を加えず、新たに今どきのリールフットを新規作製することを提案し、OKを頂きました。

各部寸法を計測し加工開始です。
特に何も難しい加工部分はなく、粛々と加工を進めていきます。
フットピラーは太いほうがリールの合うと思ったので4mm径のピラーで加工を進めています。
写真では確認しづらいのですが、リブフット仕様にしています。
新しいフット長は63mm、裏面Rは9mmです。
もし、時が過ぎて、このリールを手放すことがあった場合も純正フットと新規作製のフット両方があった場合のほうがいいように思います。
と言うことでサクッと加工完了です。