
Buddy Ebonite このリールを作りたくて10年前に会社を辞め、職業訓練校に通いCAD,NCの勉強をしました。
フレームはジュラルミンでFace PlateはエボナイトのこのモデルはDT3F+30yで重量100gなので、どんなロッドに装着してもバランスよくキャストすることができると思います。
最近このオーソドックスなエボナイトのレイズドピラーリールが中々少ないのです。
エボナイトは研磨が難しく、鏡面を出すのが大変です。
今でも途中で研磨状態を確認しては、研磨をやり直しながらの作業になるんです。
しかしながら綺麗に研磨出来た後のエボナイトはピアノブラックの深い黒で他では代用できないモノなんです。
このオーソドックスなレイズドピラーリールとバンブーロッドにい組み合わせは最盛期のアメリカンフライフィッシングの定番スタイルです。
バンブーロッドはステイタスと考えているフライマンも中に入るようで、各有名ビルダーのロッドを買い漁っている人を知っています。
キャスティングもままならない状態で、バンブー特有の復元スピードの遅いリズムに合わせられず、STOP出来ず、次の動作に移行しロッドに負荷が掛からない空走ストロークに大半を費やし、ロッドにラインが載らない状態でキャストが終了してしまうようなキャストをしているフライマンが実際にいるのです。
その割にバンブーのアクションについてあれこれとウンチクを述べているのです。
ある程度フライキャスティングを真剣にやっていれば、どんなロッドを持っても数回フォルスキャストすれば、そのロッドに適合するキャスティングをすることができるようになります。
その中でロッドによっては簡単に良いループを作れるロッドもあれば、同じようにキャスティングしてもループが安定せず、気を使うロッドも存在します。
バンブーロッドをステイタスではありません。
カーボンロッドよりもグラスロッドよりも自分にしっくりとくるリズムで振れるロッドに出会うとキャスティングしているだけでも楽しい。
そんな自分好みのアクションだったり、リズムだったり、ループ形状を実現するロッドがバンブーロッドであれば、バンブーロッドを使えばいいし、それがカーボンロッドなのであればそのロッドを愛用すればいいのです。
バンブーロッドにこだわる必要はないのです。

でも、自分好みのバンブーロッドに出会ってしまった時には、ロッド以外のすべてのモノも自分好みのもので揃えてしまいたくなるものなのです。
自分の認めたモノに囲まれてフライフィッシングをする。
これが最高の贅沢な楽しみ方なのかもしれません。
私は個人的に自分好みのロッドアクションはここ15年ほどは変わりなく、バンブーロッドの作製も好みのロッド以外はあまり作らなくなりました。
また、自分好みのバンブーロッドのアクションに似せたグラスロッドも作製しました。
バンブーロッドに関しては、自分好みのアクションを作り上げるテーパーを理解しているのでアクション調整は比較的楽なんですが、グラスロッドの場合はテーパーをどの程度変更すればアクションにどの程度影響するのかが自分にフィードバック掛からないので大変な作業でした。
でも大変な作業の後に出来上がったブランクのアクションはバンブーでもグラスでもよく似たアクションでロッドを持ち替えても全く違和感がありません。
かなり話がそれましたが、お気に入りのバンブーロッドが見つかった際にはこのオーソドックスなレイズドピラーリールと合わせて頂きたいと思っています。
自分の釣りのスタイルにあったビルダーのロッドを選択するのが一番間違いないと思います。
ビルダーと話をするときには、どんな釣りが一番好きですか?と聞いてみると良いと思います。
ちなみに私は現流域でサイトフィッシングするのが好きで、出来ればゆったりとしたリズムで大人の釣りをするのが好きです。
フライラインがターンオーバーするまでじっくりとロッドストップできるベテランフライマンにピッタリのロッドです。
リールはシンプルですが飽きのこないスタンダードリールです。
82500円(税込)からの販売です。