
Magnet Releaserは現在φ10mmのマグネットを使用する~30cm程度の渓魚を対象とするタイプとφ14mmのマグネットを使用しφ10mmよりも2.7倍の磁力のあるタイプを作製しています。
φ14mmは40cm以上のトラウトを対象としたランディングネット用です。
この大きいサイズのマグネットリリーサーはなかなか販売されていないようなのでもっともっと需要があるべきなんですが、宣伝が下手なためか中々思うほどは売れず、困ったものです。
フライ関連の小物類の作製は、時間のある時にコツコツと加工を行ない、エベントまでにストック数を増やし販売するやり方を採用していましたが。イベントによってはたくさん売れたり、webshopで急に売れたりと安定した在庫数を確保するのが大変な状況です。
リールがたくさん売れ続ければ、もちろんリールの加工に専念するのですが、なかなかそう言う訳にも行かず、最近ではラインナップに名前はあるものの在庫切れ状態の小物類もたくさんあるのです。
マぐネットリリーサーに関しては、常に在庫を確保しておきたいんですが、気が付けば在庫1の状態になっていました。
秋はイベントシーズンなので時間を見つけ、マグネットリリーサーの加工を行なっている状況なのです。

φ10mmのマグネットはφ15mmの丸棒から、φ14mmのマグネットはφ20mmの丸棒から加工を行なっていますが、最近金属の価格高騰により材料コスト増となっているのです。
写真の通り私の加工するマグネットリリーサーはヒートン部分とボディー部分を丸棒から一括加工を行なっています。
全長18.6mmの内、ヒートン部分が7.9mmでヒートン径は4.5mmなのです。
一体加工を行なうとφ15mmの丸棒を約40mm(1対なので)消費します。
例えばこの一体加工を止め、ヒートン部分を別体にすればヒートン部はφ5mmの材料で加工することができるのです。
一体加工の場合は材料セットしてスタートボタンを押せば繰り返し加工してくれるのですが、別体になれば、ボディーの加工、ヒートンの加工とそれぞれ別加工になります。更にヒートンを固定するためにネジ加工を行なえば、ヒートン側オネジ加工、ボディー側にメネジ加工が必要となり、加工の手間は増えます。
材料コスト重視にすべきか加工時間重視にすべきか悩ましいところです。
φ14mmのマグネットを使用している場合はφ20mmの丸棒での加工なので材料費の割合はもっと高くなっており、加工方法について今一度真剣に考えるほうがよさそうな気がします。
たくさん売れて仕方ない場合は外注することになると思うんですがそんな夢を見てる時間があるならば加工に専念すべきなのかもしれません。
これを書きながら材料コストを抑えながら加工工数も押さえられる構造を思いつきました。
現状もマグネットの固定にはネジ止めを採用しているので、このマグネットのネジ止め時のネジでヒートンも一緒にネジ止めしてしまえば加工工数は増えず、材料コストを抑えられるはずなのです。
新たに加工するには加工プログラムを全て作り直す必要がありますが、特にφ14mmマグネットの場合は材料コストを抑えることができると思います。
従来のうたい文句はヒートンとボディー一体構造なのでヒートンが抜けることがありませんと言っていました。
ヒートン別体構造の場合はヒートンを反対側からネジ固定しているのでヒートンが抜けることがありません。
材料消費が少なくなるような工程に変更することでSDGsに貢献しています。と言うことにします。
材料コストが下がった分儲けが増えてウハウハと言うようなシナリオにはなりそうにありませんが、無駄なことはやらない。
少しでも良い方法があるのであれば、そちらにハンドルを切りようにいつも新しい加工方法などを考えながら日々を過ごしていきたいものです。