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ザブトン

HARDYやORVISリールにはハンドル・カップ(通称:ザブトン)がついています。

HARDYリールはほとんどの部のネジにスリワリ(マイナスネジ)加工がなく、グリス切れでもメンテナンスできず、気に入らなかったのですが、最近になってやっとハンドル・カップ(通称:ザブトン)の効果に気付き、なるほどと思ったのです。

 

皆さんはザブトンがなぜ取り付けられているのかご存じですか?

私の勝手な推測で、誰かから聞いたわけでもないのですが、このザブトンがあることによってフライラインを巻き込んだとき(特にロングティペット)にティペットをハンドル部に巻き込まないようにするためのパーツなのではないかと気づいたのです。

確かにこのザブトンがあることでハンドルが回転するための僅かな隙間部分がザブトンによって目隠しされ、ティペットの巻き込みがなくなるのです。

 

ザブトンがない場合は上述の隙間部分にティペットを噛みこむ場合があり、私も他のリールで何度か経験したことがあります。

 

この小さなトラブルによるイライラが実は集中力を低下させ、フライをバックの木に引っ掛けたり、合わせ切れしたり、雑なプレゼンテーションになったりする原因を引き起こす要因なのです。

この小さなストレスをなくすためにハーディーやオービスがザブトン設けたのであれば、流石と思ってしまいます。

この気の利いたザブトンはノブの破損とともになくなってしまい、修理依頼時は大抵ノブ、ネジ、ザブトンの3つを加工することになります。

ノブ、ネジに関しては特に難しい加工ではありませんが、ザブトンに関しては厚みが2.5mm程度しかなく、ノブが鎮座する部分は約1mm程度座グリ加工された構造であり、シンプルな構造ではありますが、じゃあどうやって加工するの改めて考えると案外加工が難しい構造なのです。

丸棒状態で座グリ加工や外形加工を行い、最後に突っ切り加工すると考えるのが普通ですが、突っ切り加工で精度よく厚み2.5mmを精度よく加工する腕が私にはなく、どうしても厚さバラツキや突っ切り加工の切削痕の影響で突っ切りだけで完了できないのです。

突っ切ってみたものの、厚みが異なるので、追加工して、厚み精度を上げたい場合にどのような加工をするのか?

 

私の加工方法がベストではないと思いますが、私なりの加工方法は座グリ径と同サイズの外形の丸棒のザブトンの座グリ部分を両面テープで固定して、旋盤で仕上げ加工を行っています。何度も加工をすると加工熱で両面テープが剥離するので熱が出ないように注意するか、または再度両面テープを貼り直して加工していきます。

このように加工することで厚み精度を確保したザブトンを加工することができます。