ここ最近はリールシート金具の加工を行っています。
ニッケルシルバーの値上がりで加工費用は変わらなくても販売価格が上昇しています。
感覚的には2倍から2.5倍程度に値上がりしている感じで、リールシート金具以外にもリールにもニッケルシルバーを使用しているので結構ダメージがあるのです。
アルミにしても真鍮にしても同様で価格高騰の影響で金属加工業者へのダメージはかなりあると思います。
良く購入していた業者さんも金属の値上がりの為廃業してしまったりと、身近でも価格高騰の影響が出ていることを肌で感じます。
ところで、ニッケルシルバーは真鍮と比較して3倍程度の価格のイメージがあるのですが、廃材価格は真鍮の方が高いのです。
どうやらニッケルシルバーのNiをリサイクルするのが大変らしく、真鍮の方がリサイクルしやすく、用途も多いために高価となっているようです。
我が家でも加工の際には装置周りを綺麗に清掃して、キリコ等の廃材をためておくようにしています。
写真のようなパイプ状のパーツを加工する際には90%以上が廃材となってしまうような材料取りになてしまうのでパイプ状の材料供給があればと思うのですが、なかなかそのような材料がなく、材料ロスの多い加工は心が痛みます。
Ringの加工は5個連続加工を行っています。
最初にドリル加工をしていきます。
φ10mmのドリルで深さ45mm程度まで加工していきます。
その後中ぐりバイトで規定量まで内径を広げていきます。
その後外形加工を5個連続加工して、ローレット加工も5個連続加工していきます。
ローレット加工は押し込み量を決めたらX軸を移動させ、切削油を流してZ軸移動させながらローレット加工していきます。
ローレットが最外径部分に形成している場合はこのようにZ軸を移動させながら加工できるので比較的安定した転造ができるのですが、1mm程度の溝内にローレット加工する際にはZ軸を移動させることができないため、主軸を回転させながらX軸を規定量まで押し込みながら転造していく加工になります。
この場合、転造がうまくいかず、ピッチずれや、キリコの排出がうまくいかず、転造が汚くなる場合があります。
この溝内ローレットの場合は歩留まりがあまりよくないため、このように加工すれば確実にうまく加工できる条件には巡り合えていません。
リールシート金具をデザインすることがある場合は、材料ロスを以下に抑えるか、ローレットをどこに施すか、寸法をどうするか、公差をどうするのか、等々を決めないことには外注することはできません。
しかしながら、Retro Rod&Reelでは私個人もバンブーロッドを作製し、金具を加工して使用していますので、上記に決めごとについては自分なりには理解しているのでこちらサイドから提案することも可能です。
加工依頼に関しては最低加工数10個からとなっています。
初期費用として、設計費用、プログラム作成費用が初回に発生します。Cap&Ringではデザイン次第ですが、6000円程度の初期費用程度です。
イベントが近い場合や、修理が立て込んでいるとき、リール加工時期等ではすぐには対応できない場合がありますが、金具類の外注も受け付けておりますので、ご希望のビルダー様はご相談ください。
