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HARDY Uniqua テレホンラッチの修理

HARDY Uniqua テレホンラッチの修理です。

よくある修理なのですが、少なくとも75年経過しているリールなのでスプールのガタツキがあるとのこと。

スプールの穴の摩耗、センターシャフトの摩耗によりガタツキが生じるのです。

摩耗と言っても数十ミクロン程度のものなのでなかなか修理できないと思うのが実情なのですが、以前やった修理方法がなかなか秀逸だったので今回もその方法で何とかトライしてみようと思います。

 

それにしてもこの佇まいは歴史を感じるとともにシンプルで何とも言えない風格を感じます。

 

修理に関してはリール自体に加工を加えたりすることなく、パーツを追加することでスプールのガタツキをなくしてしまうというベストな修理方法だと感じています。

では修理方法を紹介していきましょう。

 

スプールの回転とガタツキを確認すると、回転はスムーズですが少しガタツキを感じます。

テレホンラッチをずらしてスプールを取り外します。

センターシャフトは根元部分が一段径が大きくなっています。

この径の大きな部分はスプールのギヤ部の座グリ部分に収まるようになっています。

 

シャフトを数十ミクロン太らせるのは難しいので、このシャフトの一段太った部分とギヤ部の座グリ穴を利用するのです。

 

座グリ部分とシャフトの太い部分とは接触していない状態です。

この座グリ部分にシャフトの太い部分とほぼ同寸法のパイプを圧入してこの部分でガタツキをなくしてやろうという魂胆です。

 

シャフトの太い部分の寸法は計測できるのでそのサイズに穴加工したパイプの外形を座グリ穴径に合わせて加工していきます。

これは現物合わせで加工しては嵌めてみてを繰り返しジャストサイズになるように加工していきます。

深さも計測して突っ切り加工していきます。

 

スプールのギヤ部分を拡大した写真です。

座グリ穴部にガタツキ規制用のパイプを圧入しています。

このパイプの内径とシャフトの太い部分との隙間が小さければガタツキが小さくなるというわけです。

1935年から1950年にかけて製造された歴史あるリール本体には何も手を加えずガタツキを小さくするこの方法はなかなか良いやり方ではないかと自負しております。

 

スプールを本体に戻す際には少しきつく感じましたがすぐに初期摩耗していい感じになると思います。

回転はスムーズで、肝心のガタツキに関しては、バッチリだと思います。

 

長い年月酷使され続けてガタツキが生じているものの、仕方がないとあきらめているフライマンがいましたら一度相談ください。

 

修理に関しては時間制での料金体系となっていますが、各部採寸、加工、現物合わせでの調整等々でも2時間はかからないと思いますので、6000円以下で修理可能かと思います。

ちなみに今回の修理は4300円でした。

状態によっては「修理できない場合もあるかもしれませんが、一度相談いただければと思っております。