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マグネットリリーサー(大)

大きいサイズのマグネットリリーサーの加工を行っています。

渓流用の小さいマグネットリリーサーはφ10mmのマグネットを使用していますが、湖や管理釣り場など、大きいサイズの対象魚をランディングするネット用のマグネットリリーサーはあまりないようなので従来からラインナップしております。

 

構造的には渓流用と同じで、サイズアップした感じです。

花梨瘤材で外周のウッド部分を加工しています。

円筒状に加工したウッドにセンター穴を加工して、中ぐりバイトで内径を精度よく加工します。

突っ切って、仕上げバイトで指定長さに加工していきます。

 

今回の材は花梨紅白部分も少しですが含まれ、いい感じに仕上がりそうな予感です。

マグネット収納部分も加工していきます。

外形加工に関しては、NCの加工プログラムがあるので真鍮材をセットすれば自動で加工を進めてくれます。

 

この状態で突っ切り加工したのが写真の状態です。

この状態から突っ切り端面加工を行い、マグネット収納部分の座グリ穴加工を行います。

ヒートン部分に穴加工を行い研磨すればボディの加工は終了です。

 

今回は小量の加工なので、空き時間に少しづつ加工していく予定です。

 

この形状はヒートン一体形状なのでヒートンが抜けることがありません。

その反面ヒートン形状を作り出すためにわざわざ太い材料を細く除去加工しなくてはならないので、昨今の金属価格高騰の折この無駄な除去加工を見直す必要があるのではと考えています。

 

ヒートンを別途加工してねじ止めする構造でもヒートンが抜け落ちることはないので構造については見直していこうと考えております。

今回は以前のままで加工を進めています。

 

花梨瘤材はエッジ部分に軽くR加工を施して柔らかみを付与しています。

機械加工だけで終えてしまえば簡単で楽なんですが、そのままでは自分好みの形状にならないのです。

柔らかなRがあるだけで人の手によって丁寧に加工された温かみのあるモノに変わるような気がしています。

 

特にコンピュータ制御で加工を行う場合はボタン一つで思う通りの形状を作り出すことができますが、そのままでは何か冷たく、無機質な印象を持ってしまいます。

 

本のひと手間を加えることで人間らしさを表現できる手法だと思っています。

 

このR加工部分もコンピュータ制御で加工してしまえばいいと言えばそれまでなんですが、この小さなパーツを芯ブレなく保持して加工していくのも大変なのです。

治具を作ればよいのかもしれませんが、ウッドの種類ごとに加工性が異なるのでそれもなかなか自動で加工するのは私の技術では難しいのです。

 

ウッド材はこの後コーティングを何度も繰り返すことで完成します。

ウッド材5セット分に対して、真鍮のボディ材は3セット分なので、不足分2セット分に関しては、材料ロスのさらに少ない加工方法で作製してみようと思っています。

折角なので、今まで気になっていた部分も改良できればと考えています。

 

また機会を見て新たな形状のお披露目ができればと考えております。