カリフォルニアのお客さんが、私の作製したリールを投稿し、それを見たイギリスのフライマンからリールの注文を頂きました。
中々国際的な感じがしてSNSがうまく機能した出来事だったんですが、やはりSNSは今く使わないとかえって逆効果になってしまうので注意が必要ですね!
フライリールの修理をブログやSNSで発信すると、自分のリールが壊れた際に検索をかけると、私が同じような修理を投稿しているのを見かけて連絡しましたということが良くあります。
反対に否定的なこと、他人を中傷するようなことを書いてしまうと書かれた方ではなく、書いた方の人間性が問われてしまうことも事実です。
SNSには養生法しか発信しないように心掛けるべきなのです。
さて、注文のあったリールはBuddy Brass Eboniteで真鍮フレームにエボナイトのサイドプレートを持つオーソドックスなタイプのリールです。
ここのところ、イベントや確定申告で加工作業を行っていなかったので、久々の加工で、自分で作成した加工手順書を見ながら加工を行なっています。
φ75mmの板材を厚み6.8mmまで加工し、中心穴6.3mmをドリル加工後にリーマー加工して治具にセットし、外径を74.5mmに加工する。
外周をチャックしてφ15mmまでドリル加工後中ぐりバイトで内側を加工し、加工した穴基準でチャックを行い外周の加工を行なうといった内容を一つずつ使用するドリルやバイトを期した手順書を作成しています。
多分この手順書を見ながら私の作業を一度見ると、加工できるようになると思います。
リング状に加工された真鍮板は旋盤にチャックした状態で研磨していきます。
#400,800,1000の順で研磨して、白棒、青棒と研磨していきます。
このあとこのリングをレイズドピラー形状に輪郭加工を行ないフレーム加工は終了ですが、加工後の切断面を研磨していく作業があります。
今まではリング状だったので旋盤にチャックして回転させながら研磨ができましたが、レイズドピラー形状に加工後は回転しながらの研磨ができないので、手研磨になってしまいます。
レイズドピラーリールが高価なのは、バーミンガムタイプよりも工程が多く(フライス盤による輪郭加工が必要)、手研磨が必要になることから、加工時間がかかる分だけ価格が高くなってしまいます。
手間がかかってもレイズドピラーリールが好きなので加工していますが、独立して10年今年は両軸のオーソドックスなバーミンガムタイプのリールを加工予定です。
昔、とある方にフライ関連の製造業でプロ(その仕事だけで食べていける人を指す)になるのは難しい!
と言われましたが、私はこの道で生きていますと。胸を張って言いたい。
今私は50歳の頃に憧れて、仕事を辞めて、がむしゃらに進んで、なりたかった自分に成れています。
世界中に自分の作ったリールが届く、これは経験した人にしか味わえない嬉しさなのです。
