Waterworks Lamson Reel

Waterworks Lamson リールの修理依頼がありました。

スプールが抜けないとのこと。

 

良くある故障のようで、センターシャフトにはまっているワンウェイベアリングが錆びて、センターシャフトに固着しているのです。

錆びにより固着しているので当然ながらスプールの回転はどちら方向もドラグがかかった状態になっているのです。

 

通常であればリールの裏面側から両手でスプールを押せばスプールが外せる構造になっているのですが、外れません。

結構な力で押しても駄目です。

 

スプールの間からプラスチックのギヤが見えているので、潤滑スプレーを何度も吹きかけて、ワンウェイクラッチに浸透するようにして、1日放置します。

 

この1日放置の間に釣りに行ったのでした。

それは良いとして、放置していたリールを回転させて見ると順方向の回転が幾分スムーズになっているような気がします。

順方向、逆方向にスプールを回転させては、潤滑剤を吹きかけていきます。

かなり回転がスムーズになりました。

これはワンウェイクラッチ内部のベアリングが回転し始めたためなので、固着した状態から動き始めた証拠なのです。

 

前々日は力を込めてもスプールは外れませんでしたが、今回は少し力を入れればスプールが外れました。

 

写真左のフレームのセンターにプラスチックのギヤが見えますが、このギヤを反時計方向に回すと内部にワンウェイクラッチが収納されています。

 

一見水分が入りにくそうな構造に見えますが、逆を言えば入り込んだ水分は抜けにくく、ワンウェイクラッチのいベアリングとセンターシャフトの材質が異なればイオン化傾向の違いから水分を介して電池となり、電蝕となってしまいます。

 

Waterworks以外でも、ATHリールなどもワンウェイクラッチの錆による固着が見受けられます。

このような構成のリールは釣行後、スプールを外して保管しておくことをおすすめいたします。

ワンウェイクラッチと他の金属が接していなければ電池にはならないので、錆の発生前に水分は蒸発すると思われます。

 

取り外したワンウェイクラッチです。内部にベアリングのコロ軸受けが見えていますが茶色です。

 

本来であれば交換した方が良いのでしょうが、この状態から洗浄してベアリングの状態を確認するとクラッチは正常に機能しているので何度も洗浄を繰り返してグリスアップして組みなおしました。

ワンウェイクラッチのユニットで6500円ぐらいだったような記憶があります。

リールを購入したショップで取り寄せ可能だと思います。

 

このワンウェイベアリングを上下逆方向に入れ替えれば巻方向を変更することができます。

 

ということで、今回はワンウェイベアリング内部に潤滑剤が浸透するまでの待ち時間がありましたので、仕方なく釣りに行ってしまったという言い訳のお話でした。