バンブーロッドの修理依頼がありました。
破損場所はTipから1個目のスネークガイドと2個目のスネークガイド間です。
車に轢かれたとのことで、かなりひどい状態に破損しています。
100円ショップでマチバリを購入して破損個所を広げています。
この部分に接着剤を流し込んでバインディングしようと考えています。
これだけ複雑に破損していますが、繋がっているので、まずはこの状態で接着して様子を見ようと思っています。
Tipの作り直しも視野にありますが、まずは補修からスタートです。
バインディングに関してはタイイングスレッドの空きボビンにバインディング用の糸を巻き込んで、接着後に手で巻いていく予定です。
接着剤も今回から新たにしたものを使用しています。
接着剤ボトキンで細かな部分にまで供給して、一気にハンドバインディングしていきます。
バインディング後は余剰接着剤を濡れたタオルで拭き取ります。
この拭き取りをしないと硬化後の作業が大変になるので、丁寧に拭き取ります。
まる2日間硬化させました。
複雑骨折だったので一部竹辺が残っていない部分もありましたが、何とか六角形に復元できました。
拭き取り切れなかった接着剤をカッターで削っていきます。
ある程度削り取れたら、スチールウール#0000で表面を少し荒らしておきます。
これはシルクスレッドをTipから1個目のスネークガイドと2個目のスネークガイド間に巻いていく際のエポキシコーティング時の食いつきをよくするためです。
一度表面コートされたロッドなので、層間剥離する恐れがありますので、少し荒らしております。
一番細いシルクスレッドの白でラッピングしていきます。
スレッドが重ならないように、また隙間が開かないように注意しながら巻いていきます。
写真では分かりづらいのですが、エポキシをコーティングしてシルクスレッドが透けて違和感のない状態になりました。
この後ウレタンコーティングを考えていましたが、あまり厚みを持たせるもの良くないと考え、エポキシのみで終了しました。
元のロッドアクションを確認できていないので、どの程度アクションに変化が出たのか分かりませんが、この状態で納品させていただきました。
Butt部にもコーティング剥離が一部ありましたので、それらの補修も行い、無事終了となります。
普段から一番細いシルクスレッドで作業しているので、このような補修作業時においても細いスレッドでのラッピングを苦には思いません。
苦行も繰り返していくことで日常となり、当たり前の作業へとなっていきます。
そう考えると、日々修行なのかもしれません。
今年も半分が終わり、修理関連の対応数をカウントしてみると51でした。
昨年は年間で100件だったので同様のリペアをこなしている感じになっています。
リペアは大切で、請負業者も少ないので、何とか続けたいのですが、本業のロッドやリール作りに中々時間を割けない状況にもなっています。
かといって人を雇うほど余裕はなく、地道にこなしていくしかないのかもしれません。
また、年間50日ぐらいは農作業に従事しているので、自分の時間などほとんどなく、4月から釣りにも行けておりません。
リペア事業が20%から25%を占めているので、今後も持続可能な取り組みにするためにはもう少し仕組みを考える必要があるのかもしれません。
以前は作業時間制+材料費に変更して対応してきましたが、もう少し修理のランク分けをして、料金体系を見直す必要があるように感じています。
ノブの破損等の簡単な修理と、リール本体を旋盤で切削加工して後戻りできない加工を行なうのとでは、加工のプレッシャーは雲泥の差なので、加工のランク分けを行ない、それに応じた料金体系の見直しを図る必要があるのかもしれません。
すぐに取り組めるものでもありませんので、当分はこのままですが、このような思いがあることをご承知おきください。
これを発信することで今のうちに修理に出そうと思われると本末転倒なのですが....。
