リールフットの加工依頼がありました。
私の加工方法は円筒状のパイプを3分割してリールフットを作製するいわゆるリンゴ割りという方法で加工しています。
この方法は1回の加工で3個のリールフットを加工することができる反面、1個しか必要なくても3個分の加工が必要になるところなのです。
具体的な加工方法は、まずφ25mmのジュラルミン棒を切断するところから始まります。
バイスにジュラルミン棒を挟んで、金ノコでカットしていきます。
約20分で1切断と言う、原始的な方法で切断していきます。
次に旋盤にチャックして両端面を切削加工して指定長さに揃えます。
続いてセンタードリル、ドリルを使って内径15mmのドリル穴加工を行ないます。
15mmのドリル穴加工も一気にはできないので、φ6.5㎜、φ10㎜、φ12.5㎜、φ15㎜に順に加工していきます。
長さが約63㎜程度あり、1方向からの加工ではなく、両方向からドリル穴加工を行なっていきます。
ドリル穴加工後に穴径を18㎜になるように中ぐりバイトで加工していきます。
ここまでの旋盤での加工だけで1.5時間ほどかかってしまいます。
中ぐりの最後は1方向から加工して途中に段差がないように加工します。
続いて外径を指定サイズに加工してからテーパー加工します。
今回はフット厚さを薄くと言う指定がありましたので、このテーパーも変更しています。
すなわち図面引いてNC加工プログラムを作成してからの加工になり、時間がかかってしまうのです。
テーパー加工後は全体を研磨してツールマークを消していきます。
それからリンゴ割加工で、ここからはNCフライス盤での加工になります。
ピラーのピッチが異なるので、ピラーを載せる部分の加工プログラム等々の変更を行い、加工していきます。
ワークのセッティングから1個のリールフット加工完了まで約70分ほどかかります。
ハンドルもストレートタイプからS字タイプへ変更依頼があり、カウンターウェイトやノブも作り直しています。
ということで結構な図面引きとNCプログラム作成と、加工とでなかなかの時間を要しましたが、何とか希望通りの加工ができたのではないかと考えています。
ハンドルの取り付け部分もストレートハンドルはガタガタしていましたが、きっちりと採寸しガタツキのないように取り付けています。
私のこの形状のリールを作製したいと考えており、色々と参考にさせていただきました。
メタルボンディングはできないので、外注先を探すのがいいのか、削りだしで加工した方がいいのか思案中ですが、何とか秋のイベントに間に合わせたいと思っています。
